米小麦産地、凍結被害に追い打ち

      執筆者:編集部

4月23日(ブルームバーグ):米国の小麦産地ではカンザス州やグレートプレーンズ(大平原地帯)の南部全域で気温が低下し生育に影響を及ぼしている。米国の穀物は既に1930年代以降で最悪の干ばつに見舞われ打撃を受けている。カンザス州南西部では気温が10日にセ氏マイナス11度まで低下した。この地域で30年間にわたって小麦を栽培するゲーリー・ミラーシャスキ氏は、このような状況なら「私の農地の小麦の75%が凍結すると思う」と語る。ブルームバーグがアナリスト11人を対象に実施した調査の平均値では、米国の農家は、硬質赤小麦の生産のうち25%を断念する可能性が高い。この割合は2006年の干ばつ以降で最大。硬質赤小麦は米国で栽培される最も一般的な品種。