矢野経済「業務用厨房機器および洗剤市場の調査」実施
執筆者:編集部
矢野経済研究所は国内の業務用厨房機器および洗剤市場の調査を実施した。本調査における業務用厨房機器市場とは業務用厨房機器と業務用厨房洗剤を対象とする。業務用厨房機器は、業務用加熱調理機器(電磁調理器、レンジ、テーブルコンロ、オーブン、フライヤー、焼き物器、ウォーマー、炊飯器)、業務用冷凍・冷蔵庫、業務用食器洗浄機を指し、業務用厨房洗剤は、食器洗浄機用洗剤、食器・調理器具用洗剤、厨房機器・設備機器用洗剤を指す。2013年度の業務用厨房機器市場規模は2450億5000万円、前年度比103,7%と伸長、このうち、業務用加熱調理機器(電磁調理器、レンジ、テーブルコンロ、オーブン、フライヤー、焼き物器、ウォーマー、炊飯器)は874億円、業務用冷凍・冷蔵庫は687億円、業務用食器洗浄機は224億円、業務用厨房洗剤(食器洗浄機用洗剤、食器・調理器具用洗剤、厨房機器・設備機器用洗剤)は665億5000万円であった。2014年度の業務用厨房機器市場規模は前年度比101,3%の2482億円を予測する。業務用加熱調理機器、業務用冷凍・冷蔵庫、業務用食器洗浄機、業務用厨房洗剤のいずれにおいても、省力・省エネ化、ランニングコスト低減、衛生管理レベル向上等に貢献できる機器やシステムが求められている。これらを訴求した製品ラインナップの開発強化と拡販、新調理システム※に対応した関連機器の提案、新規顧客開拓などが今後メーカー各社に期待される。※新調理システムとはリテールレベルHACCP(一般衛生管理と、温度と時間の管理(IT管理)を中心に調理工程を管理すること)の下、調理科学の視点により、美味しさに計数管理を採用したレシピと、料理の原価率の維持管理を可能にした、料飲材料と調理作業全般に関わる高度な調理の体系化を意味する。出所:一般社団法人新調理システム推進協会資料。調査期間:2014年10月~12月、調査対象:業務用厨房機器メーカー、業務用厨房洗剤メーカー、業界団体等、調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリング、ならびに文献調査併用。