国分「26年度決算 増収増益、1兆6034億円」
執筆者:編集部
国分は平成26年度決算を発表した。それによると売上高1兆6034億3300万円(前年比102%)、営業利益84億5000万円(同124%)、経常利益101億4600万円、当期純利益37億8900万円(同97,4%)の増収増益となった。國分勘兵衛会長兼社長は「経営環境が厳しい中、増収増益で着地できたことは喜ばしいことだ」と説明、経営施策については「販売拠点、物流拠点など整理統合を進めたことやM&A効果」とグループ総合力の結集と述べた。部門別売上高は加工食品5812億8000万円(同99、9%)、冷凍チルド1919億9800万円(同110%)、菓子418億8900万円(同102%)、清酒617億1100万円(同101%)、焼酎887億4200万円(同97,0%)、ワイン383億6300万円(同107,6%)、ウイスキー353億5200万円(同111,1%)、リキュール・スピリッツ他820億9900万円(同102、3%)、ビール2416億7200万円(同101、7%)ピアテースト1586億3900万円(同101,9%)。同社は現在、販売会社の整理統合を進めており、連結子会社はピーク時(58社)に比べ38社まで整理された。これによる合理化、コスト削減効果は大きいとして、今後ともこの事業を強力に進めていきたい、また、地域での一番卸を目指すため競争力、サービス力アップにも欠かせない事業と語った。一方、海外を含め組織力や情報力をカバするため、海外拠点の充実や国内でのパイロットショップ運営などにも積極的に取り組み、小売業や同業他社などの支援に役立てたいとしている。民族資本としては国内最大の卸売業である国分イノベーションの期待が高まる。