国分「売上1兆6382億円、10次長計スタート」
執筆者:編集部
国分グループ本社(東京都、國分勘兵衛会長兼社長)は平成27年度(平成1月1日~12月31日)決算を発表した。昨年度は第9次長期経営計画の最終年度にあたり、その総括と新しく始まる第10次長期経営計画(2016年~2020年)について説明が行われた。売上高については1兆6382億2000万円(前年比102,2%)、営業利益74億9300万円(同88,7%)、経常利益88億0700万円(86,8%)、当期利益53億2700万円(140,6%)となり、売上高は期首予想通りに着地した。カテゴリ別売上高は食品8364億8000万円(同102,6%)、酒類7151億1800万円(同101,2%)、その他886億2200万円(106,1%)。國分勘兵衛会長兼社長は「ここ4年間、卸基盤再構築に向けて整備を進めてきた。投資は物流センター、人材育成、子会社の整備、ソフト開発など合わせて650億円ほどに達する」と述べ、卸問屋としての機能整備が一段と進んだ、ことを示唆した。一方、國分晃副社長は今期から始める第10次長期経営計画について「卸基盤再構築をさらに進め、食のマーケティングカンパニー、顧客満足度NO1企業になる」と述べた。主な施策としては食を扱うすべての事業を対象(ネット通販、健康・介護、外食、中食)に事業展開、モノ売りからコト売りへ、また、地域密着型全国卸へ強化するため自治体、金融、得意先、地場企業、大学・研究機関、仕入れ先などを包括して取り組む、などと述べた。