健康ニュース 7月1日号 熱中症と「カキクケコ」
隣家のインテリ夫人「今日も昼ごろから30度を超すそうですね。先生もお歳ですから外出は控えられた方がいいですよ。熱中症になると大変ですから」
隠居中の大御所 暈 穀菜「お気を使っていただきありがとう。ワシは熱中症予防のカキクケコを実践しているから大丈夫だよ」
隣家のインテリ夫人「熱中症予防のカキクケコ?何ですか、それは・・・」
隠居中の大御所 暈 穀菜「分からないなら分かるように話してあげようかね。いつ、どの放送局で言っていたかは忘れたが、気象予報士が熱中症に注意してくださいと言った時に話していたフレーズだよ。これはいいことを聴いたと思いノートにしたためておいたのだが、その後誰も言っていないのでちょっと言ってみたのだがね。熱中症予防のためのカは、風通しを良くするということ。今の時期、ノーネクタイでも失礼にはならない。暑苦しいネクタイは止めるよう旦那に言っておくことだな。キは、休憩・休息を取るということ。外を歩いているときなど少しでもおかしいと感じるとか、暑いのに汗も出ないということに気づいたらすぐ休みなさいということだね。一気に全部言って覚えられるかな」
隣家のインテリ夫人「メモを取るのでもう少しゆっくり言ってくださいね」
隠居中の大御所 暈 穀菜「分かった、次はクだが、クーラーや扇風機をうまく使おうということだ。高齢者などは部屋にいても暑さを感じないとか、電気代が気になり使わないという例も今までにはあったらしい。スイッチを入れっ放しなら無駄なこともあろうが、状況を見てこまめに使うべきだね。ケは健康管理、特に食事と睡眠に気を付けるべきということ。朝の天気予報で熱中症注意が出たならば、パンよりもご飯を食べると良いね。睡眠に関しては早寝早起きを心がけることだよ」
隣家のインテリ夫人「朝ごはんはなぜパンよりご飯がいいのですか」
隠居中の大御所 暈 穀菜「パン、特にトースターなどで焼いたパンの水分含有よりも、ご飯の方が何倍も水分含有量が多いのだね。熱中症予防のイロハは、まず体内水分量を不足させないことだというのは分かるだろう。ご飯もお茶漬けに梅干しならなおいいだろうね。塩分補給もできることになるから」
隣家のインテリ夫人「良く分かりました。コはなんでしょうか」
隠居中の大御所 暈 穀菜「熱中症対策の基本中の基本だ。コは、こまめに水分補給をするということ。特に高齢者は喉が渇いたなと感じたときはかなりリスクが進んでいるから注意しなくてはならない。君だってもう若くはないのだから、外出時は注意した方がいいということを忠告しておこう」
隣家のインテリ夫人「まぁ失礼な、私よりも先生ご自身のことをお考えくださいね。暑いからといって冷えたビールばかり飲んでいたらだめですよ、新聞に冷たいビールは熱中症予防にはならないと書いてありましたわ。分かりましたか!」
隠居中の大御所 暈 穀菜「嫌なことを言うね。でも冷たいビールがなぜ熱中症対策にならないと思う?それはね、ビールだけでなく冷酒もハイボールも、アルコールは体を冷やすどころか体内では、熱に変わってしまい逆に体を温めてしまうのだよ。またアルコールには利尿作用があるので脱水状況をおこしやすいからね。いずれにせよ熱中症を甘く見ないことだ。大量の発汗、室内外を問わずめまいなどがあったとき、こむら返りなどがあったときは適切な処置を忘れてはいけない。それはそうと喋り過ぎて喉が渇いたね。冷酒を飲もう!つまみは枝豆が最高だよ。固いことを言わないでね」