明治 LG21「機能性ディスペプシアの軽減に有効」
執筆者:編集部
明治は、機能性ディスペプシア(FD)の有症状者を対象に乳酸菌OLL2716株入りヨーグルトの無作為化比較試験を実施し、同ヨーグルトの継続摂取がFD症状の軽減に有効であること、特にFD症状のうち食後のもたれ感、早期満腹感のような食後愁訴症候群に有効であることを確認した。この研究結果は、2017年7月29日にスイスの医学専門誌「Digestion」にオンライン公表され、9月に誌面掲載されている。同ヨーグルトは、これまでの研究からピロリ菌の働きを抑制する作用をもつ事が確認されており、ピロリ菌の除菌治療の開始前3週間から摂取することで、除菌の成功率が高まることが報告されている。乳酸菌OLL2716株は胃酸耐性など、胃内環境に適した特性を持っており、今回の試験では、最近胃の病気として認められ、ストレスとの関連でも注目されているFDに対しての働きを調べ、胃の症状に対する全般的効果、さらにFD症状の除去率や個別症状スコアの変化について調べている。