大七酒造×ル・コルドン・ブルー「業界セミナー」開催
執筆者:motoe
大七酒造(本社:福島県二本松市)は、2月1日にパリ市内にて、日本酒とフランス料理のペアリングをテーマとするセミナーをカリナリー・アーツ(料理芸術)とホスピタリティの国際教育機関「ル・コルドン・ブルー」と共同で開催する。同セミナーはソムリエやシェフ、ジャーナリストなどの飲食業界関係者(招待客限定)を対象とし、フランス料理と日本酒の合わせ方を学び広めてもらうことを目的とするもの。大七酒造は1752年の創業以来、現在では稀少となった超自然製法「生酛造り」にて高品質な日本酒を製造しており、フランスを含む世界20カ国に輸出。洗練された印象を与える風味のバランスや存在感のある旨味や酸味を特徴とする大七酒造の日本酒は、フランス料理を始めとする幅広い料理との相性に定評がある。一方で、1895年設立のル・コルドン・ブルーはフランス料理のテクニックとノウハウを活用して世界各国の料理、ガストロノミーを広く世界に紹介していくことをミッションとしており、パリ校と日本校で今年より日本酒の入門知識を学ぶ講座を提供する他、日本校では昨年より日本料理のディプロム講座を開設しており、今回のセミナー開催もこれら一連の取り組みの一環。近年、フランス料理業界においては、国際的な日本酒の存在感の高まりを背景に、創造性や好奇心の豊かなシェフやソムリエの間で日本酒の取り入れ方に対する関心が高まっているが、日本酒に関する知識やフランス料理店での活用方法などについての情報が不足しているのが現状。このニーズに応えるべく、日本酒製造と料理教育の分野でそれぞれ重要な役割を担う両社が協力し、大七酒造の幅広い最高級商品とル・コルドン・ブルーのシェフ講師によるフレンチテクニックを活用した料理の革新的なペアリングを模範として示すことで合意し、今回の企画となった。セミナーでは、ル・コルドン・ブルー・パリ校のエグゼクティブ・シェフ、エリック・ブリファール(「MOF」フランス国家最優秀職人章受章)がフランスの食材とパリ校の屋上に設置されたオーガニック菜園で収穫された野菜を伝統的および現代のフランス料理テクニックを活用して一連の料理サンプルを開発し、二本松市にある大七酒造の蔵から届いたばかりの日本酒とペアリング。今回使用する日本酒はセミナー用に大七酒造が提供するものとしては過去最高のラインアップで、世界的に需要が高く現在、完売中の最高級純米大吟醸雫酒「妙花闌曲グランドキュヴェ」、1992醸造年度産の逸品で、すでにフランス以外では販売を終了している「自然酒生酛1992」なども含まれる。なお、セミナーで使用する料理のレシピと日本酒とのペアリング例については、セミナー終了後に両社それぞれのホームページやソーシャルメディアに掲載予定。■会場:ル・コルドン・ブルー パリ校■対象:約20名のシェフ、ソムリエ、ジャーナリストなどフランス料理業界関係者(業界関連の招待客限定講座)