キューピー「ロボット実装モデル構築推進TF」参画

      執筆者:motoe

キユーピーは、経済産業省と国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が2019年10月9日に立ち上げた「ロボット実装モデル構築推進タスクフォース」に参画し、人手不足が懸念される食品分野におけるモデル創出に貢献し、実用化に向けた取り組みに着手することを発表した。本タスクフォースは、ロボットを使う側が主導して共通課題を抽出し、その解決に向けてメーカーやシステムインテグレーターなどが協力して取り組むもの。同社ではは、マヨネーズやレトルト食品などの「調理・調味料事業」のほか、卵素材や加工品の「タマゴ事業」、パッケージサラダや惣菜を提供する「サラダ・惣菜事業」など食品5事業+物流事業を展開しているが、ロボット化の程度は事業や商品によりさまざま。もともと食品製造業は、他の産業に比べて労働分配率が高く、例えば、伸長を続ける「中食」の要となる惣菜や持ち帰り弁当などの調理済み食品を作る工程では、非常に多くの人員が必要となるが、同社の食品5事業で見ると、「サラダ・惣菜事業」の2018年度の売り上げは、調理・調味料事業に次ぐ構成比(20.6%)でありながら、人手は最も多く要している。比較可能な1950年以降過去最低となった生産年齢人口(2019年4月公表、総務省統計局「人口推計」より)からも、今後ますますの人手不足が予測され状況下において、人員を多く要する工程でのロボット導入は、産業全体での急務であり、同社は、「ロボット実装モデル構築推進タスクフォース」メンバーの一員として、業界全体への展開を視野に入れながら、2022年の実用化を目指していくとしている。【TFメンバー】■ユーザー:イオン/がんこフードサービス/キユーピー/スシローグローバルホールディングス/トヨタ自動車/パナソニック/パルコ/東日本旅客鉄道/ファミリーマート/本田技術研究所/三菱地所/森トラスト/ロイヤルホールディングス//ローソン ■システムインテグレーター等:青山学院大学/FAプロダクツ/QBIT Robotics/ソフトバンク/TechMagic/東海大学/東陽機械製作所/日本ユニシス ■事務局:経済産業省製造産業局ロボット政策室/新エネルギー・産業技術総合開発機構ロボット・AI部