キリンHD「iMUSE」製造設備増設を決定

      執筆者:shirai

キリンホールディングスは、キリンの独自素材「Lactococcus lactis strain Plasma(以下、「プラズマ乳酸菌」)」の需要増加に対応するために、乳酸菌原料を製造する拠点「iMUSE(イミューズ) ヘルスサイエンスファクトリー」(埼玉県狭山市)の製造設備を増設する。「プラズマ乳酸菌」は、健康な人の免疫機能の維持をサポートする乳酸菌。免疫細胞「プラズマサイトイド樹状細胞(pDC)」にちなんで名付けられ、キリン、小岩井乳業、協和発酵バイオおよび国内外の大学・研究機関と共同でこれまで多くの論文・学会発表を行っている。「プラズマ乳酸菌」入り商品の2021年1月~8月累計販売金額は前年比約6割増となるなど、好調に推移しており、今後も「免疫ケア」に対する興味関心の高まりや、需要拡大が続くと予想されていことに加え、複数企業とタッグを組み「プラズマ乳酸菌」入り商品を展開することで、さらなる市場の拡大が見込まれている。また、現在もベトナムで「iMUSE」ブランド商品を販売し、米国と欧州のBtoBチャネルで「プラズマ乳酸菌」の菌体を販売するなど海外での販路を拡大しており、今後はこうした展開をさらに加速していくことを見越して、今回、菌体製造設備の増強を決定した。増設設備の稼働は2023年を予定しており、2023年の「プラズマ乳酸菌」菌体の年間生産能力は、現行の約2倍となる約28トンへと拡大する予定となっている。【設備投資の概要】 1.稼働開始時期:2023年春頃(予定)、2.導入工場:iMUSE ヘルスサイエンスファクトリー、3.所在地:埼玉県狭山市大字上広瀬1254 (小岩井乳業株式会社東京工場内)、4.敷地面積:895㎡、5.製造対象商品:プラズマ乳酸菌、KW乳酸菌、6.増強後の製造能力:28トン/年、7.投資額(増設設備):約9億円