第741話《きのこ茶そば》に思う
2021/10/07
Makuakeという会社がある。どういう会社かは詳しくないけれど、〝応援消費〟という概念で、「消費者が注目する正しい商品を販売する」のだと坊垣佳奈さんという共同創業者の人が某新聞の取材記事で述べていた。
その会社で更科堀井とshojin宗胡がコラボして《ヴィーガン自宅用本格規定 きのこ茶そば》を販売した。「茶そば」は更科堀井、具はshojin宗胡の開発。
それが昨日着いたのでさっそく頂いた。
この《きのこ茶そば》のことは『ソバリエにゅうす』でもお知らせしたので、多くの人が買い求めていただいたようだ。
何通か「茸と茶で、健康になった気がする」というメールを頂いた。
私が頂いた日はわりあい涼しかったので、掛け蕎麦として〝秋〟を味わった。
仲間の一ノ瀬さんは「付け蕎麦にして食べた」ということだった。
なるほど、茹で具合を見るため1本つるつると滑り込ませたとき、茶の香りと甘さがしたのを思い出した。なので2回目は私も《付け蕎麦》で頂いた。
というわけで、いろんな食べ方ができた《きのこ茶そば》に一消費者の私は満足した。
考えてみれば、商品の供給者と需要者というのは、経済活動の根幹をなす一番重要な関係である。
しかしその力関係は一様ではない。
昔は商品の消費者に対する責任(力)はメーカーにあった。それが量販店やコンビニ時代になると販売者が強くなり、メーカーや消費者はそれに合わせなければならなくなった。
ところが、ここにきて、それがまた変化しようとしている。消費者のための商品を選んで販売するという会社があちこちで出始めているようだ。
基本的な供給者と需要者の存在は不変だが、その関係は時代が変われば微妙に変化する。その兆が少しだけ感じるような気がするが、期待したい。
〔江戸ソバリエ協会 ほし☆ひかる〕