健康ニュース 3月15日号 ワクチン接種デマを斬る!

     

 新型コロナウイルス感染者が我が国でも確認されてから、年初で丸2年が経過しました。当初、その対策として新型コロナウイルスは熱に弱いので、お湯や少し熱めのお茶を飲むと予防になるという情報がSNSなどで私のもとにも飛び込んで来たことを思い出します。

 この原稿を打ち込んでいる2月10日現在の、第3回目の新型コロナウイルスワクチン接種者は約915万人で、総人口に対しての摂取率は7%台前半です。

 岸田総理は、1日100万人の摂取目標を上げていますので、この記事を発信する25日頃には飛躍的に摂取率が上がっているものと思います。 

 しかし小子の周りにも困ったことに、いまだにワクチン接種に対する言いがかりともいえる風評をまき散らす人と、それを頭から信じている人が多いのも隠しようのない事実です。

 もちろん、医学的な検証のもと、ワクチン接種を控えるべき方がおられることを否定するものではありません。

 特効薬がいまだ承認されていない今、頼るべきはワクチン接種というほかに道はないのではないでしょうか?このワクチン接種を、非科学的なデマによって控えるという人がこれ以上増えないことを願うのみであります。

 この数々の風評、デマのよりどころとなっていることは、あたかも科学的な検証のもとで言っているのだ、という錯覚に陥れていることにあります。以下代表的なものを列記してみます。

①ワクチンは通常の臨床テストを短縮している故に安全性に疑問がある

②遺伝子組み換えをしており、何世代か後に影響が出る③実験に使用されたラットがすべて3年前後で死んでいる

④ワクチン接種した人は3年以内に死亡する

⑤不妊症になる

⑥マイクロチップが埋められており個人の行動などの情報が管理されるようになる等々・・・。

 これらの非科学的なデマ情報は、SNSを通してあっという間に拡散されています。冷静に考えると滑稽なものもあります。例えば③です。

実験用ラットの生命は長くとも1000日前後で、平均では2年前後ということです。この説から考えますと、ワクチン接種を受けた人は、100歳になる前に死亡してしまうということになります。それでもこの説を信用しますか?

各項目についての反論は紙面の都合上省略いたしますが,なぜこれがデマなのか知りたいという方はどうぞお問合わせ下さい。

昨年8月に、世界的なスター千葉真一さんがコロナウイルス肺炎で亡くなり、多くのフアンを悲しませました。  

信頼できる報道によりますと、千葉真一さんは喘息という持病を抱えていたとのこと。本来なら基礎疾患があるということで優先的にワクチン接種を受けられる立場にありましたのに、なぜ接種を拒否し続けたのでしょうか?故人には申し訳ない気もしますが、風評被害者・犠牲者と考えます。

ここでは水素サプリメントの効果効能については述べませんが、彼は水素サプリメントの広告塔的なポジションにあり、水素サプリを飲んでいるから、絶対にコロナウイルスに罹らない!と周りに言い続けていたとのことです。しかも病院に運ばれる間際まで1日30粒ほどの水素サプリを口にしていたとのことですから・・・。

当初から言い続けられていることは、ワクチン接種をしたからと言って、100%新型コロナウイルスに罹らないということはありえません。ワクチン接種の効力は、万が一感染しても重症化や死亡のリスクを下げるという一点にあります。特に高齢者はこのメリットを生かすべきです。また新しい風評が出るかもしれませんが、吹き飛ばしましょう!近 竹将