フジッコ「ダイセルとの共同研究で肌機能改善確認」

      執筆者:motoe

フジッコ(本社:神戸市中央区/代表取締役社長執行役員:福井正一)は、ダイセル(本社:大阪市北区/代表取締役社長:小河義美)との共同研究により、同社が開発した健康食品素材である大豆イソフラボンとダイセルが開発した健康食品素材であるラクトビオン酸を合わせて摂取することで、肌の機能(角層水分量、経皮水分蒸散量、皮膚粘弾性)が改善されることを明らかにし、、その研究成果を6月10日~12日に開催される「第 76 回日本栄養・食糧学会大会」(一般演題 3N-11p)で発表する。大豆イソフラボンは、女性ホルモン様作用のある健康食品素材として注目され、更年期女性の骨代謝の改善、女性ホルモンの影響による体調の変化や肌の改善に役立つことが報告されているが、一方で、乳糖が酢酸菌発酵された二糖であるラクトビオン酸は、大豆イソフラボンから、より強い女性ホルモン様作用を示すエクオールの産生を促進することが知られている。そこで、ラクトビオン酸と併用することにより、大豆イソフラボンを単独で摂取するよりも肌の改善効果がみられるかどうかを検証することになったという。研究では、健康な女性33名による予備試験と、肌の乾燥が気になる女性70名による本試験を実施。予備試験において、大豆イソフラボン単独摂取よりも大豆イソフラボンとラクトビオン酸の併用摂取により、大豆イソフラボンの吸収性や肌の角層水分量の改善を確認。そこで、本試験では機能性表示食品の受理を目指し、プラセボ群と併用群の2群において、二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験を行いました。その結果、大豆イソフラボンとラクトビオン酸の併用摂取によりイソフラボンの吸収が促進され肌機能(角層水分量、経皮水分蒸散量、皮膚粘弾性)を改善することが示された。なお、同研究の成果は、「薬理と治療(2022年50巻5号 817-833)」に掲載されている。今後は、同研究結果を用いて機能性表示食品の受理を目指し、ダイセルと協力して健康食品素材の拡販に努めていくという。