キリン「COP15に向けた企業声明」に賛同・署名

      執筆者:shirai

キリンホールディングスは、Business for Natureが主導する「COP15に向けた企業声明」に賛同し、2022年10月18日に署名した。同声明は、2022年12月にカナダのモントリオールで開催される「国連生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)」において、2030年までに生物多様性の損失を食い止め回復させるため、すべての企業と金融機関による自然への影響と依存の評価および開示の義務化を目指し、Business for Natureが、当社を含む世界各国の企業に対して、賛同、署名を呼びかけたもの。同社は、「キリングループ環境ビジョン2050」で宣言した「持続可能な生物資源を利用している社会」の構築と、TNFDが目指す2030年でのネイチャー・ポジティブにも寄与すると判断し、署名を行った。キリングループの原材料は主に自然由来であり、紅茶葉もホップもブドウもすべて栽培される“場所”に依存している。これらの農産物は、同社の商品を特長づけるうえで重要な役割を担っており、栽培される“場所”の生物多様性が毀損すれば、代替はできなくなる。このような観点から、同社は、2013年という早い時期から、「キリングループ持続可能な生物資源利用行動計画」を策定し、スリランカの紅茶農園やベトナムのコーヒー農園におけるレインフォレスト・アライアンス認証取得支援、紙製容器包装へのFSC認証紙使用をはじめとしたさまざまな取り組みを行ってた。さらに、国際的なイニシアチブである30by30への貢献を目指した国内試行制度への参加や、2022年7月に同社が公開した「環境報告書」では、「TNFD LEAPアプローチ」を踏まえた自然資本の試行的開示を世界に先駆けて行うなど、ネイチャー・ポジティブに向けて取り組んでいる。参考・キリングループ環境ビジョン2050  https://www.kirin.co.jp/csv/eco/mission/ ・キリングループ「環境報告書」2022  https://www.kirinholdings.com/jp/investors/library/env_report/