キユーピー「惣菜用ふた閉めロボット」実運用開始

キユーピー（本社：東京都渋谷区、代表取締役社長執行役員：髙宮満）は、安川電機（本社：福岡県北九州市、代表取締役社長：小川昌寛）と、多品種の容器に対応した惣菜盛付工程の自働化を目指し、2022年12月から共同開発を進めてきたが、第一弾として、キユーピーグループのデリア食品の生産ラインに「惣菜用ふた閉めロボット」を導入し、11月末より実運用を開始した。キユーピーグループでは、重要な社会課題である人手不足に対し、生産現場を中心にさまざまな自働化に取り組んでおり、特に惣菜の生産現場は人手を要する工程が多く、中でも多品種に対応したふた閉め工程は自働化の難易度が非常に高いことから、安川電機と共創で取り組みを推進。数種類のふたに対応したふた閉め装置は以前より販売はされていたが、惣菜は商品の入れ替えが多く、短期間で容器変更が必要になることから、従来装置では新容器に対応するための装置の設定に時間がかかり、人手に頼らざるを得ない状況だった。今回の開発コンセプトは①『多品種容器対応』②『人の作業スピードと同等性能』③『作業者にやさしい操作性』の3つ。安川電機はロボット自働化に関わる知見を、キユーピーグループは生産・品質の知見を持ち寄ることにより、コンセプトに沿った技術開発が実現した。①『多品種容器対応』については、60品種以上のふた容器に対応し、自働的に容器に合ったふたサイズへの切り替えが可能となったほか、②『人の作業スピードと同等性能』については、作業熟練者と同等の毎時1300パックの作業スピードと動作の正確性および確実性を再現、③『作業者にやさしい操作性』については、多言語に対応して誰でも使うことのできるロボットにしたという。