キリン「サグリ社」への出資を決定

      執筆者:shirai

キリンホールディングスは、独立系ベンチャーキャピタル大手のグローバル・ブレインと共同で設立したコーポレートベンチャーキャピタルファンド「KIRIN HEALTH INNOVATION FUND(キリン ヘルス イノベーション ファンド)」を通じて、サグリ社に出資した。サグリ社は、衛星データとAI技術・区画技術を掛け合わせたデータプラットフォームを構築し、農業分野における課題解決に取り組むスタートアップ企業。同社は、自治体向けに、衛星データを活用した農地区画化・調査などの農地管理ソリューションを提供している。世界の農家・農協向けに、土壌分析などの営農ソリューションの提供・カーボンクレジットを発行することで、農家の所得向上実現と、企業の気候変動対策をサポートしている。これまで「KIRIN HEALTH INNOVATION FUND」は、ヘルスサイエンス関連の技術やビジネスモデルを持つスタートアップ企業へ投資を行ってきた。サグリ社が取り組む世界の食糧危機と気候変動への取り組みは、人々の健康に直結する食糧供給の観点で、自然資本を扱うキリングループにとって重要な取り組みであると考え、今回出資を決定。同社はサグリ社とともに、農地由来の温室効果ガス(GHG)Scope 3排出量の可視化・削減の取り組みを探索し、キリングループ環境ビジョン2050に掲げる「ポジティブインパクトで、豊かな地球を」に取り組んでいく。