パティスリートゥ・ル・モンド年末商戦インタビュー 

      2024/10/23   執筆者:maedayuka

スィーツ専門店パティスリー・トゥ・ル・モンドのパティスリー部門神戸康太部長に年末商戦や売れ筋商品、今年のスィーツの傾向などについてインタビューした。同店はファミリー層を中心にしたスィーツ専門店で、10年前にオープン、以来、地域一番店として人気を博している。まず初めに売れ筋ランキングベスト5をお聞きした。1位はイチゴのショートケーキ(640円)、2位レモンケーキ(420円)、3位プリン(450円)、4位季節のタルト(880円)、5位フィナンシェ(320円~380円)となった(価格は税込み)。ファミリー層中心ということから、ショートケーキがトップ。平均単価は2500円。一方、ハロウィンやクリスマスシーズンを迎えて、その対応についてお聞きした。昨今,食品、菓子など商品価格が高騰しており、その反動で、購買力も落ちている。そうしたことから販売価格を抑えることも戦略の一つと考えている。一方、コスト削減にどう取り組むか、これも大きな課題、当社ではその一つとしてケーキの生地やイチゴなどの原料を最大限活かし、クッキーの生地に転用するなど工夫を凝らしている。このほか、販売強化策として顧客のリクエストに応え、クリスマスケーキやデコレーションケーキに「お花のケーキ」、「くるまのケーキ」、「くまさんのケーキ」などのキャラクターを導入し、世界にひとつしかないオーダーメイドケーキを目指している。今後は、ウエディングケーキなどにも対応していく予定。スイーツ業界の趣向、デザインなどについては「味覚は、おおむね変わらないが、デザイン的には、海外のケーキにみられるような派手なケーキに人気が移りつつある。こうしたなか当社では、パティシエの個性を最大限に活かし、個性的なスィーツを目指している。顧客はもちろん同業者を含めて、なるほど、とうならせる商品開発に挑戦している」。2024年10月からは、季節のタルトシリーズとして、「旬のイチジクのタルト」(880円税込み)を新発売する。同商品は、佐渡産のおぎビオレーを使用し、旬の完熟イチジクをベースにしたスィーツ。ハロウィンやクリスマスを迎え、インスタグラムやFacebookのフォローでお菓子がプレゼントされるキャンペーンを実施中。インスタグラムPatisserie_tout_le_monde、ホームページhttp://www.toutlemonde.jp