明治「咀嚼プロセスシミュレータ」次世代機開発

      執筆者:auc_shonin

明治(代表取締役社長:松田克也)は、これまで主にグミの商品開発に活用していた咀嚼プロセスシミュレータ「ORAL-MAPS\オーラルマップス®」を高精度化し、よりやわらかい食品まで評価対象を拡張した次世代機を開発した。同社ではオーラルマップスを用いて主にグミを対象に、食感の数値化と、咀嚼条件と食塊形成の関係の分析に取り組んできており、その結果は、消費者が好みの食感を選びやすくするためにグミの商品に表示している「かみごたえチャート」の作成にも利用されてる。今回、この研究をさらに進めるために、実験の高精度化を目的とする次世代機が完成。次世代機では、一部手動であった実験動作が完全自動化され、加えて実験中の温度制御をより安定させる機能が追加されたほか、動作の完全自動化と人工唾液ならびに咀嚼部の温度調節機能を追加したことで、実験条件がより安定し食品間のわずかな違いを捉えることを実現。これにより、従来では計測が難しかった、やわらかく、温度変化に敏感なホイップクリームや、加熱して融けたチーズなどの食感も評価ができるようになったという。ハードグミのような噛みごたえのある食品から、ホイップクリームのようなやわらかい食品にまで分析対象が拡張し、幅広い食品カテゴリーを対象とした研究を進めることが可能になったことで、今後は消費者がより快適で安全に食べられる新商品の開発などに活用していきたいとしている。