キリンHD「premedi」が新規事業大賞受賞

      執筆者:shirai

キリンホールディングスが新規事業として立ち上げた調剤薬局向けAI置き薬サービス「premedi(プリメディ)」が、2025年5月8日に開催された「第二回 日本新規事業大賞 by Startup JAPAN 2025」において最高賞となる「大賞」を受賞した。premediは、協和キリンと共同で設立したCowellnexを通じて推進されているもので、同社が保有するAI予測技術を活かし、薬局におけるロングテール医薬品の欠品や過剰在庫の課題解決を目指す革新的な取り組みとして評価された。「日本新規事業大賞」は、スタートアップに限らず企業内新規事業にも光を当てる目的で2024年に創設された表彰制度で、今回が2回目。書類審査を通過した企業が公開プレゼンテーションを行い、審査員による評価により各賞が決定された。premediは、AIが処方薬の需要を予測し、調剤薬局にあらかじめ必要な医薬品を最適量届ける「置き薬」モデル。試験導入を経て、2024年10月からは高田製薬との協業による全国展開を開始している。キリンはこの事業を通じて、ヘルスサイエンス領域への本格的な参入と社会課題解決の両立を図っている。審査では、AIを用いた継続的なプロダクトマーケットフィット(PMF)への取り組みと、企業資源を活かした着実な事業化姿勢が高く評価されたほか、代表者の情熱と誠実な姿勢も評価の決め手となった。<受賞事業概要> 事業名:調剤薬局向けAI置き薬サービス「premedi」  開発・運営:Cowellnexキリンホールディングス出資)  特長:AIによる需要予測、在庫最適化、欠品リスク削減  URL:https://premedi.kirin.co.jp/