カルピス「乳酸菌摂取によるインフルエンザ感染防御効果」確認

      執筆者:編集部

カルピス㈱は、同社保有の乳酸菌「ラクトバチルス・アシドフィルスL-92株」にインフルエンザウイルス感染に対する防御作用があることを動物実験で確認した。この研究成果を5月14日の第65回日本栄養・食糧学会大会で発表した。インフルエンザはくしゃみや咳とともに放出されたウイルスを吸い込むことで空気感染するため、感染が起こりやすく非常に流行しやすい病気。近年の新型インフルエンザの流行は記憶に新しく、インフルエンザの予防、治療法に関心が集まっている。同社はこれまで、「LアシドフィルスL-92株」が花粉症・通年性アレルギー性鼻炎の症状緩和作用およびアトピー性皮膚炎の症状緩和作用を示すことを確認してきた。こうした結果から、「LアシドフィルスL-92株」には免疫機能を調節する作用があると考えられていた。そこで、免疫機能のひとつである感染防御効果も期待できると考え、インフルエンザウイルスに感染させたマウスを用いて「LアシドフィルスL-92株」の効果を確認した。