矢野経「咀嚼困難者食市場マーケット調査」を実施

      執筆者:編集部

矢野経済研究所は咀嚼困難者食市場マーケット調査を実施した。調査期間は2012年1月~3月まで。調査対象は咀嚼困難者食メーカー各社、調査方法は同社専門研究員による直接面接調査と電話などによる間接調査併用。2011年度の咀嚼困難者食市場は94億8000万円(前年度比112,2%)の見込み。咀嚼困難者食は高齢者に多く、咀嚼が困難な患者にとって非常に有用なものであり、市場規模は2007年度以降、毎年、前年度比110%を越えて順調な成長を遂げている。2015年度は147億6000万円と予測、2007年度から2015年度のCAGRは11,8%。咀嚼困難者食は病院や福祉施設向けの製品として定着しており、高齢者や要介護者の増加を背景に順調に成長していく。今後、在宅患者への普及が進めば、更なる成長を遂げる可能性を持つ。本調査における咀嚼困難者食とは、歯科疾患や脳障害を持ち、食事の咀嚼が困難な患者向けの加工食品を指す。きざみ食やブレンダー食(ミキサー食)、ゼリー状食品、食品の形を残しやわらかくした食品などの種類がある。