全清飲「PETボトルリサイクル年次報告書」発刊

      執筆者:motoe

全国清涼飲料連合会が加盟するPETボトルリサイクル推進協議会(東京都中央区、会長:森泰治)は2016年度のPETボトルのリサイクル実績を中心に取りまとめた「PETボトルリサイクル年次報告書2017」を発刊した。
同協議会では、3R推進の2020年度を目標年度とした第3次自主行動計画2016年度からスタートしているが、2016年度トピックスとしては、リデュース(軽量化率)では指定PETボトル全体の軽量化率は第3次自主行動計画25%の軽量化目標に対して23.0%(2004年比)と引き続き進展。削減効果量は174.6千トンとなり、主要な容器サイズ・用途17種類すべてで2~35%の軽量化が進んでいる。
一方で、リサイクル率は、83.9%と目標85%以上の維持に届かず、前年度の86.9%は、2014年度に取引価格の下落により在庫が増え、それを消化した影響を受け伸びたものであり、今年度は実需にそった数字となったと受け止めているという。このリサイクル率は欧米の約4割、米国の約2割に比べ顕著に高く、世界最高水準となっている。さらに使用済みPETボトルの循環型リサイクルであるボトルtoボトルが前年度比54.6%増加して57.5千トンとなったことも特徴的で、その構成比も24.4%と高くなった。
また、同協議会ではPETボトルのリサイクルを進めていくためには、リサイクル製品を啓発していくことも重要な仕事と捉え、今年度から再商品化カタログのWEB化を実行。忌避感を少なくしいく活動にも取り組んでいるという。
同報告書は、2001年以来、毎年作成しており、PETボトルの3Rへの取り組みなどを広く啓発していくことを目指してる。詳細は、「PETボトルリサイクル年次報告書2017」(HP:http://www.petbottle-rec.gr.jp/nenji/2017/)