<コンビニ創業戦記「鈴木貞夫言行録」>(第43回)

      2020/01/21  

第5章・ソフトブレーンフィールド時代(第21回)

「朝令スピーチ事例集」(その21)

――2019・7・17 ーー

全国のみなさん、お早うございます。

心のハイタッチを送ります。

心に残る残る楽しい金沢社員旅行、有難うございました。

令和時代に入り3カ月目を迎えましたが、世界も国内も荒れ模様です。

世界では、米中貿易戦争に加えて、米イランの核問題や日韓関係など様々なところで、

緊張が高まっています。

また国内では、令和初の参院選の最中です。

年金、消費税、憲法改正など問題で、激しい論戦が交わされています。

より良い「令和の日本」を作るために、是非投票に参加して、意思表示していただきたい。

私は期日前投票を済ませました。

さて、今日は、時代の潮流を暗示する世界のトピックスを一つ紹介します。

それは《♯MeToo条約》が国連のILOで採択されたことです。

国際労働機関(ILO)が、今年の年次総会(6月22日)で、『職場での暴力やハラスメントを全面禁止する条約』、通称「♯MeToo条約」を採択しました。 

採決に参加したのは、ILO加盟119カ国の政府と経営者団体、労働者団体です。

政府は2票、団体は各1票で、「賛成」439票、「反対」7票、「棄権」30票。

これは、画期的、歴史的国際合意と云われています。

何が画期的かと云えば、

第1に、『守る対象を拡大したこと』。

社員など労働契約を結んでいる人だけに限定していないことです。

アルバイトやインターン、求職中の人や採用試験を受ける学生、ボランティア、雇用契約の切れた人まで、幅広く『働く人』と定義し、保護の対象としたことです。 

第2に、『職場の範囲を広げたこと』。

職場が会社の中だけに限定されないことです。

出張先や移動中、飲み会など交流の場、社内メールやラインなど仕事関連のコミュニケ―ション全般、そして通勤中、と24時間に近いことです。

因みに、日本は、政府代表の2人と労働者団体「連合」の1人は賛成を投じたが、「経団連」は腰が引けて、棄権したと報じられています。

SBFも時代に先んじて、「より良い会社・職場作り」に励んでまいりましょう! 

終わりに、下期もお互いに「三調」で、チームプレイを発揮しましょう!

①「調身」。

《背筋を伸ばして好い姿勢を保つ!》

②「調息」。

《深呼吸、ゆっくりと息を吸い、3秒止めて、少しずつゆっくり吐き出して呼吸を整える!》

③「調心」。

《自分の最高に良い顔をつくる!》

以上、有難うございました!

――2019・8・20ーー

全国の皆さんお早うございます。心のハイタッチを送ります。

さて、8月は毎年、6日の広島、9日の長崎、15日の敗戦記念日と重なり、昭和の戦争の記憶をまざまざと思い出す月ですが、戦争の記憶の風化が心配されています。

戦後74年、今すでに、人口の86%を戦後生まれが占め、戦中戦前生まれは、14%台に減少しており、特に、政治の世界では、衆参両院議員709名中、戦中生まれは28人で、4%に過ぎず、戦争を知る語り部が減っているのです。

今日は二つだけ紹介します。

一つは、被爆者・谷口綾暉氏(2017・88歳没)のNHK(「あの人に会いたい」8月10日放送)で語られた痛切な言葉です。

谷口さんは、長崎の原爆投下による多くの被害者の中で、背中に核の傷を負った「赤い背中の少年」の写真で、世界中に知られました。

自らの被曝経験から、終生を核廃絶運動に捧げられた谷口氏の「核弾劾の言葉」です。

『核を作った人間、作らせた人間、使った人間、使わせた人間、それを喜んだ人間、そして、核が必要だとして今も作ろうとしている人間は、許すことができない。

人間が人間として生きていくために、地球上には1発の原爆も残してはならない。』と。

二つは、故小林正樹監督の長編ドキュメンタリー映画「東京裁判」です。

36年前、1983年(昭和58年)公開したものを、デジタル修復して、全国で順次に再公開されています。私は敗戦記念日の15日に観てきました。

東京裁判は、連合国の極東軍事裁判として、敗戦翌年の1946年5月から2年半にわたり、戦争で指導的立場だったA級戦犯28人を起訴、裁判し、全員が有罪、その内、東条英機ら7人が死刑となりました。

勝者が一方的に敗者を裁いたとの批判もありますが、もし、この「東京裁判」が行われず、戦争の事実解明と処罰が日本政府に任されていたら、戦争の過程がどこまで明らかにされたかは、大きな疑問が残ったことでしょう。

映画の中で、米国人弁護士が、『真珠湾攻撃を殺人罪というなら、我々は広島に原爆を投下した者の名前を知っている』と検察側に反論するシーンは、劇的な迫力がありました。

これが初公開された時、映画評論家・荻昌弘(1925~88)氏は、映画雑誌に

『日本人は、戦争でアメリカに負け、東京裁判でアメリカに負け、そして三度、映画「東京裁判」でアメリカの記録力に負けた。

資本力・物質力の差なのだという自己弁護の陰で、日本人は今なお、自分のした事実をすべて記録し、情報化していくという人間の自信と勇気の本質から目を背けているのではないか。』と書き残しました。

これらの言葉を肝に銘じたいと思います。

皆さんにも、この映画をぜひ見てもらいたいと念願致します。

今日の発句は

『敗戦日 「東京裁判」に 慟哭す』

鈴木貞夫年譜2019年第3四半期」②

『9月』

「鈴木貞夫年譜2019年第3四半期」①

 『7月」

2日・経営会議

      6日・SC会幹事会

      9日・役員MT

         日本監査役協会セミナー

     11日・上期業績報告会

     12~13日

         社員旅行(金沢)

      (金沢駅にて)      (兼六園にて)

17日・役員MT

         経営会議

         監査法人面談

     23日・役員MT

     26日・取締役会

         監査役会

     30日・部門長会

         入社オリエンテーション

  『8月』

      2日・SBG上期報告会及び納涼会

      6日・役員MT

         経営会議

         フードボイス

     20日・役員MT

         経営会議

         臨時株主総会

         取締役会

         監査役会

     27日・部門長会                以上

     ーー以下次号「鈴木貞夫言行録」(第44回)に続く。ーー

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