明治「海外市場に向けメイジ・ニュージーランド設立」

      執筆者:motoe

明治(代表取締役社長:松田克也)は、プロテインなどのスポーツ栄養事業の中国展開および乳原料調達戦略の強化のために、メイジ・ニュージーランド(所在地:ニュージーランド オークランド市)を設立したことを発表した。明治グループでは、長期計画「2026ビジョン」のもと、長期的な企業価値向上の実現を目指しており、重点方針として「海外市場での成長基盤の確立」を掲げており、2020年度を最終年度とする中期経営計画においては、海外市場の中でも特に中国を最注力地域と位置付けている。また、同社の中国事業は、現在、牛乳・ヨーグルト事業、アイスクリーム事業、菓子事業を展開しており、業績も順調に拡大していることから、この最注力地域と位置付ける中国において、当社がこれまで培ってきたスポーツ栄養事業を展開することにより、より多くの消費者のおいしさ・楽しさ・健康・安心に貢献できる商品を提供し、消費者の充実した生活の一助となるとともに、当社の海外事業における成長基盤の確立を実現していきたいとしている。一方、ニュージーランドは全世界の乳製品輸出量の約2割を占める世界最大の乳製品の輸出国であり、特に中国向けの乳製品輸出については年間約130万トンと中国の乳製品輸入量の約4割を占めているのが現状。さらに同社は、ニュージーランドを代表する乳業会社であるフォンテラ社と長期にわたって強固な取引関係を継続しており、将来に向けても安定的な原材料の供給を確約する協力関係を構築していく意向。このようなニュージーランドの酪農乳業界における世界的な位置付けを踏まえ、会社を設立することにより、同社の乳原料調達機能を充実させ、原材料の安定調達を通じて消費者への商品の安定供給を実現していくとしている。なお、設立するメイジ・ニュージーランドにおいては、当面、中国向けのザバスプロテインの輸出販売事業などを行う計画で、中国におけるザバスプロテインなどのスポーツ栄養事業の販売目標については、2023年度において約2億元を計画しているという。【会社概要】■社名:メイジ・ニュージーランド(MEIJI NEW ZEALAND LIMITED) ■設立日:2020年5月8日 ■代表者:本田秀二 ■資本金:3,000,000NZドル(約2億円) ■会社所在地:ニュージーランド オークランド市■ 事業の概要:食品の生産と輸出販売事業