日清オイリオ「油付きPET水平リサイクル」実証

      執筆者:shirai

日清オイリオグループは、キユーピーと協働し、油付きPETボトルの資源循環実現に向けた技術検証を実施し、特定の資源循環スキームにおいて水平リサイクルが可能であることを実証した。成果は2026年2月1日発行の日本包装学会誌に掲載された。両社は2024年5月から、食用油やドレッシングに使用される油付きPETボトルのリサイクルに共同で取り組んできた。飲料や酒類などに用いられる指定PETボトルは水平リサイクルが進む一方、油付きPETボトルは付着油の影響で再生工程における品質低下が懸念され、主にエネルギー回収にとどまっていた。検証では、両社工場で充填後に排出された油付きPETボトルをサンプルとし、特定リサイクラーの実機で破砕・洗浄してフレークを作製。そのフレークからレジンを製造し、再生PETボトルを試作した。洗浄フレークや再生レジン、試作ボトルについて、IV値や色調、寸法・強度、におい移り、着色、油・ドレッシング由来成分などを評価した。その結果、油付きPETボトル由来の再生材料は指定PET由来と同等の品質を確認。試作ボトルも寸法や強度に問題はなく、懸念されていたにおい移りや着色も認められなかった。今後は、この資源循環スキームを他のリサイクラーや食品メーカー、容器メーカー、自治体へ広げ、行政や関連業界の理解を得ながら、社会全体での資源循環実装を目指す。