📅 2026/06/15 執筆者:編集部

矢野経「25年度食品通販市場調査5兆円を突破」


矢野経済研究所は食品通販市場に関する調査を実施(2026年)、その結果、2024年度の国内食品通販市場規模は、小売金額ベースで前年度比2.2%増の4兆8,472億円と推計した。新型コロナウイルス禍を契機に拡大した食品通販の利用は、行動制限の緩和により特需が一巡したものの、一部が日常的な購買行動として定着している。物価上昇や生活防衛意識の高まりを背景に消費者の購買姿勢は慎重になっているが、保存性を備えた商品やコストパフォーマンスが高い商品(価格に見合う価値があると認識される商品)、簡便性の高い冷凍食品などへの需要が底堅く推移した。また、米不足や価格高騰を背景に、インターネットで米の在庫を検索・購入する動きが広がり、米の通販市場が拡大したことも市場全体を押し上げた。​2025年度の国内食品通販市場規模は、小売金額ベースで前年度比3.3%増の5兆74億円と、5兆円を突破する見込みである。業態別では、複数商品を横断的に比較購入できる利便性や、ポイント・クーポン施策が消費者の節約志向に合致していることから、ショッピングモールが市場拡大を牽引している。一方、生協や自然派食品通販・宅配では利用者数の伸び悩みや割高感が重しとなり、ネットスーパーは成長一巡等による事業採算性の見直しを背景に転換期を迎えている。

記事シェア: