農水省、宮崎県にて鳥インフルエンザ疑似患畜を確認
執筆者:編集部2
農林水産省は、1月22日未明、宮崎県宮崎市佐土原町の農場で飼養されている種鶏約10200羽について、家畜伝染病である高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜であることを確認した。 ことの発端は、21日に、宮崎県が死亡鶏(36羽)の通報を受けて農場の立入検査を実施。インフルエンザ簡易検査で7羽中6羽から陽性反応が検出。家畜保健衛生所の遺伝子検査の結果、H5亜型であることを確認し、死亡鶏の状況も合わせて考慮し、高病原性鳥インフルエンザ疑似患畜と確認したとのこと。これに先立ち、21日夜、「農林水産省 高病原性鳥インフルエンザ防疫対策本部」を開催し、今後の対応方針を決定した。具体的な対策案は以下の通り⇒【1)当該農場の飼養家きんの殺処分及び焼埋却、移動制限区域の設定等の必要な防疫措置の実施、2)移動制限区域内の農場に対し、速やかな発生状況確認検査の実施、3)感染拡大防止のため、発生農場周辺の消毒強化と消毒ポイントの設置、4)感染状況や感染経路等を特定のため、農林水産省の専門家の現地派遣・調査、5)殺処分・焼埋却等の防疫措置の支援のため、動物検疫所から「緊急支援チーム」を派遣、6) 現場状況把握及び国と県の緊密な連携を図るため、松木政務官の派遣、7)全都道府県に対し、本病の早期発見及び早期通報の徹底を通知、8)関係府省との連携および生産者・消費者・流通業者等への正確な情報の提供】 なお、当該農場は、感染が疑われるとの報告があった時点から飼養家きん等の移動を自粛している。また、家きん卵、家きん肉を食べることにより、鳥インフルエンザウイルスが人に感染することは世界的にも報告されていない。