【9月号】雑司ヶ谷なすの栽培農家を訪ねた

      執筆者:編集部2

9月1日(木)、毎月20日に発行される都政新聞連載の「東京育ちの美味探訪」(担当記者:細川奈津美さん、監修大竹道茂氏)http://www.newstokyo.jp/index.php?id=314と同紙連載の「酒井文子の東京食材deクッキング」http://www.newstokyo.jp/index.php?id=315の取材とNPO法人ミュゼダグリhttp://www.musee-d-agri.org/の農家見学会も合わせて、練馬を訪れた。台風も接近しており、天候が心配であったが、雨にも会わずとても暑い中での取材となった。

最初に、東京23区では初のファーマーズマーケットである、JA東京あおばの直売所「こぐれ村」http://tyokubaisyo.com/chiki/kantou/tokyo/lightbox/koguremura.htmlに伺い、JAあおば地域振興部大泉地区振興センターのセンター長小泉敏氏と地域振興部・江戸東京野菜担当係の伊藤信和氏よりお話を伺った。(写真:左伊藤氏・写真右小泉氏)

 

次にいよいよ、「雑司ヶ谷なす」を栽培されている農家の加藤農園(加藤和雄氏)を訪ねた。加藤さんは、以前私の講演を聞いていただいていて、「あっ、酒井さん、関東給食会の時にお会いしましたね」と言ってくださり、とても感激しました。(写真:加藤氏・写真右奥さま)

早速、畑を見せていただき、雑司ヶ谷なすと千両なすを生で食べ比べさせていただいた。その場で食べ比べた全員が、「雑司ヶ谷なすの方が、断然甘みが強い。」「皮は、雑司ヶ谷なすの方が硬い。」と、口おそろえた。加藤さんの奥さまも、「さすがに生では食べたことがなかったわ。はっきり味の違いがわかるわね」と、おっしゃっていた。(なすの写真:いずれも左側が雑司ヶ谷なす)

10月には、NPO法人ミュゼダグリの講座で「寺島なす」「雑司ヶ谷なす」を取り上げるので、加藤さんにその旨を伝え、「10月に雑司ヶ谷なすを頂きに、またうかがいます。」と話をして失礼した。

今回は、貴重な「雑司ヶ谷なす」を使った炒め物をご紹介する。

●雑司ヶ谷なすと福耳とうがらしの甘酢炒め

<材料>4人分

・雑司ヶ谷なす3本 ・福耳とうがらし(赤)1本 ・砂糖大さじ2 ・酢大さじ2

・酒大さじ2 ・醬油大さじ2 ・ごま油大さじ3

<作り方>

1.     雑司ヶ谷なすは、ヘタを切り除いて縦半分に切り、皮目に斜めに浅く包丁目を入れ、切れ目と交差するように、斜めに4等分し、水に浸けてアクをぬく。

2.     福耳とうがらしは、縦半分に切り種を除いて、雑司ヶ谷なすに合わせて斜めに切る。

3.     ボウルに、砂糖、酢、酒、醬油を入れて良く混ぜ合わせる。

4.     フライパンにごま油を熱し、雑司ヶ谷なすと福耳とうがらしを色よく炒める。

5.     5に4を加えてフタをし、汁が無くなったら、器に盛る。

*       福耳とうがらしの代わりに、赤ピーマンやパプリカ(赤)を使ってもよいが、辛味がほしい場合は、唐辛子を1本位一緒に炒める。

(写真右:福耳とうがらし)

10月の講座案内 

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