フジッコ「カスピ海ヨーグルト・インフルエンザ増殖抑制作用」発表

      執筆者:編集部

フジッコ(本社神戸市、福井正一社長)は9月9日から東北大学で行われる第58回日本食品科学工学会大会でカスピ海ヨーグルトの効果「インフルエンザ感染後のウイルス増殖抑制作用を確認」についての発表を行う。カスピ海ヨーグルトは強い粘りと酸味が特徴で、武庫川女子大学国際健康開発研究所所長家森幸男先生の協力のもと、優良株である Lactococcus lactis subsp. cremoris FC株(ラクトコッカス ラクティス サブスピーシズ クレモリス エフシー株)を用いた製品開発を行っている。同社は昨年、カスピ海ヨーグルトを食べると風邪の重症化を防ぎ、食べる頻度が高いほどその効果も大きいという疫学調査結果を発表。マウスを用いた感染実験でも、クレモリスFC株の牛乳発酵物にインフルエンザウイルス感染後の重症化を抑制する作用があることを明らかにしている。今回、同様のインフルエンザウイルスの感染実験で、肺のウイルス力価を測定したところ、クレモリスFC株の牛乳発酵物を投与したマウスでは低い値を示すことが確認された。このことから、クレモリスFC株の牛乳発酵物の摂取によってインフルエンザの重症化が抑えられることが判明、さらに、発酵させていない牛乳では、ウイルス感染後の生存率の改善効果は認められなかったことから、FC株の菌体自体や粘り成分の発酵生成物が作用していることが明らかになった。 http://www.fujicco.co.jp/