ロート製薬「子どもの花粉症」アンケート調査を実施

      執筆者:編集部

ロート製薬は2011年11月・12月、花粉症対策への啓発を目的に0~16歳の子どもを持つ父母を対象とした「子どもの花粉症」アンケート調査を実施した。この子どもの花粉症に関する調査は、2006年にも実施しており、今回の調査との比較も合わせて、分析結果を発表した。
1、子どもの花粉症は、2006年30、2%、が35、6%に増加。16才以下の3人に1人が花粉症。自分の子どもが花粉症だと感じている人は、2006年30、2%から35,6%となり、5,4ポイント増加した。この中で、花粉症に加えて通年性アレルギー性鼻炎を併発していると感じている人は8,6%から11,2%に増加した。2、花粉症の子どものうち82、1%が10歳以下で発症。子どもが花粉症を発症している親を対象に、発症したと思われる年齢を聞いたところ、10歳以下を選んだ人の総計は82、1%。3、父母の発症率は5年で横ばい傾向。一方、親の花粉症の子どもは発症率は増加傾向。「父母のどちらかが花粉症」「両親ともに花粉症」の人は66、0%から65、6%とほぼ変動していない。「父母のどちらかが花粉症で子どもの花粉症」は34、6%から41、6%、「両親ともに花粉症の子どもの花粉症」49、5%から54、1%と増加傾向。4、子どもに花粉症の症状が出ている季節は、「4~5月」が最多62、9%。1年のうち子どもの花粉症の症状が出ていると感じる季節を聞いたところ、「4~5月」(62、9%)、「2~3月」(56、1%)、「8~10月」(12、7%)という結果になった。5、「自分で目薬をさせない」「マスクを嫌がる」子どもの花粉症は対策が困難で深刻。子どもの花粉症についてのエピソードを聞いたところ、「マスクを嫌がる」「鼻水をうまくかめず中耳炎になりかけた」「保育園のお散歩で症状がひどくなる」など、親としては深刻な声が多数寄せられた。アンケート結果について、小児アレルギーの専門医からは、「花粉症の低年齢化は進んでおり、集中力の低下など生活の質への影響が懸念され、自然治癒が困難な花粉症は、乳幼児期から花粉回避するなど発症予防が大切」とのアドバイス。