日本医師会と米穀機構「食育健康サミット2017」開催

      執筆者:shirai

日本医師会と米穀安定供給確保支援機構は2017 年11 月9 日、日本医師会館大講堂(東京・駒込)において「食育健康サミット2017」を開催した。
ごはんを主食とした日本型食生活の生活習慣病予防・治療における有用性等について考える同サミットには、約650 人の医師・栄養士等が参加。
基調講演は、帝京大学臨床研究センター センター長であり、寺本内科・歯科クリニック 内科院長の寺本 民生氏による「日本人のライフステージから見る疾病構造と食育の重要性
-“伝統的な日本食(The Japan Diet)”研究を踏まえて-」、早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構 招聘研究員であり千葉大学客員教授の福岡 秀興氏の「若い女性の低栄養と次世代の健康リスク-炭水化物の役割-」、東京都健康長寿医療センター 内科総括部長 荒木 厚氏「高齢者のフレイル・サルコペニアや認知機能低下を防ぐための低栄養対策」、京都大学名誉教授であり京都産業大学・中京大学客員教授の森谷 敏夫氏「性・年齢を考慮した栄養と運動の役割 -高齢社会を視野に入れて-」の4テーマを開催。
また、「ライフステージにおける食生活と健康~健やかな高齢社会の実現に向けた日本型食生活と運動~」をテーマに、特に参加者からの質問が多かった「高齢者」「女性」「糖質制限
ダイエット」についてのパネルディスカッションも行われ、それぞれの知見に基づいた意見が交わされ、ライフステージや性別により、発症する疾病が違うことから、一律的な生活習慣の改善ではなく、それぞれの世代に合わせた改善・対策が必要であり、米を中心とした日本型食生活の必要性が示唆された。
■講演内容、各氏のコメントなど詳しくは米穀安定供給確保支援機構:http://www.komenet.jp/pdf/171124_summit.pdf