「リーダー力の教科書」令和で再注目

      執筆者:編集部

時代の移り変わりとともに物事の考え方、感性、取り組み方も自然に変化していきます。今、ビジネス界ではモーレツ、突貫工事などという言葉は死語になっていますが、日本の成長を支えた昭和時代はこれが当たり前でした。また、これについてこられない人は落ちこぼれと非難されました。こうしたなか、昭和が終わり、平成を通り越し、そして令和を迎えるなか、社会とは何か、ビジネスとは何か、リーダーとは何か、という課題を再考するのも悪くはありません。我々の時代はガキ大将がおり、それに引っ張られ、怒られしながら成長していきました。現在、こんな考えを通せば社会人として失格です。誰が決めるのか新しい社会ルールが次々と生まれてきます。日本GDPは世界第3位ですが、つい先年までは第2位と胸を張っていました。景気がよくなった、よくなったと吹聴する一部の人がいますが、現実には貧しくなっていく人の方が多く感じられるのは筆者だけでしょうか。リーダーとは導く人です。乱暴な人、人望のない人は自ら排斥されます。昭和時代から令和時代を通してリーダー研究、人間研究を続ける小澤信夫氏の現場の実践に役立つ「リーダー力の教科書」はリーダーとは何か、人間はとは何か、見つめ直す機会となります。2016年4月初版、発行所・問い合わせ 商業界、03-3224-7478、定価1400円(税別)。著者紹介、ダイエー創業者中内功氏の秘書を永年ととめたのちマルエツなど流通業界で活躍、お店のクレーム解決力」など著書多数。