あまから「使い捨て岡持ち OKAMOCHI」開発
執筆者:motoe
昭和9年創業の洋食店「グリルあまから」(福井県)の三代目が海洋ごみ問題を解決するために、レジ袋もプラスチック容器も使わない「使い捨ての岡持ち OKAMOCHI」を開発。全国各地に営業所を持つ食品包装資材専門商社「折兼」と専売契約を締結し、5月25日より全国発売する。2019年、プラスチック容器7,445億円、レジ袋1,098億円、ストロー99億円 合計8,642億円が使用されたのに対して、環境にやさしい自然素材のバガスを使ったバイオ容器は16億円と全体の0.19%弱しかないのが現状(富士経済参照)。理由は大きく分けて①見栄えの悪さ ②多段に積めない ③レジ袋を必要とするの3点とされるが、その大きな弱点を解決したのが同商品。特に新型コロナウイルスの感染拡大が全国に広がり、営業自粛を迫られている飲食業が売上8~9割減と壊滅的な打撃を受けている今、ほとんどの飲食店はテイクアウトで売上を確保しようと店頭販売を開始しているが、結果、レジ袋と食品プラスチック容器が爆発的に消費される状況にあり、海洋ごみ問題がより深刻化。海洋ごみの多くは、街でポイ捨てされるレジ袋とプラスチックごみが川から海に流れ込んだものであり、この問題を解決するには、海洋ごみを回収するだけではなく、飲食業からレジ袋とプラスチック容器を使わないお持ち帰りを提供する必要がある。そこで、同店では「レジ袋も食品容器も使用しない一体型の多段式梱包容器」を考案し、特許【特許第6143006号】を取得。折兼との専売契約のもと商品化と実現化した。同商品の主な特徴は、バガス素材容器対応、カップも紙製、カップのフタも紙製、多段式梱包容器、1.5Kgまで積載可能、ゴミ分別の必要なし、紙製食品容器×2・紙ストロー、おしぼり・紙ナプキンを収納、等。詳細は、https://insp.site。