クックパッド「町田市、JA町田市と連携協定」締結
執筆者:motoe
クックパッド、町田市、町田市農業協同組合(以下、JA町田市)は、8月20日に「町田市内産農産物の地産地消推進に関する連携協定」を締結したことを発表した。今回の連携協定では、町田市の抱える市内農産物の流通や販売促進の課題に対して、生産者から直接、送料無料で買い物ができる生鮮食品EC「クックパッドマート」を活用した「地域生産物の販促・流通構築パッケージ」を提供し、町田市、JA町田市の持つ強みを活かし、3者が協力しながら課題解決にあたるというもので。9月より、JA町田市の直売所「アグリハウス鶴川」内にクックパッドマートの共同集荷所を設置し、市内生産者が直売所へ農産物を持ち込む際にクックパッドマート向けの出荷も可能にするなどの出荷支援を実施する。あわせて、イベントホール、駅前の商業施設など町田市が管理する施設・関連施設へクックパッドマートの商品受け取り場所である生鮮宅配ボックス「マートステーション」設置を推進し、市内の消費者がサービスを利用しやすい環境を整備する。これにより、市内生産者の農産物を出荷当日に市内消費者へ届けることができるようになり、これまで直売所などで市内産農産物を購入する機会が少なかった日中仕事をしている方、直売所が近くにない方などでも手軽に市内産農産物を購入できるようになり、地産地消の推進が図れることとなる。加えて、クックパッドマートの流通を活用して市外へも配送していくことで、市内生産者の更なる販路拡大、市内産農産物のブランディング向上及び販売促進も実現する。町田市は、生産者と消費者の距離が近い都市農業立地を活かし、市内産農産物の直売所や朝市・マルシェでの販売、学校給食・市内飲食店等への提供を通じて、地産地消を推進してきたが、一方で、生産者自身が農産物を複数拠点へ配送するのは困難であることから、増加する需要に応えることができず、農産物を効率的に配送する流通システムの構築が課題となっていた。このような状況を受けて、クックパッドは町田市、JA町田市と連携して、市内の生産者、消費者がクックパッドマートを利用しやすい環境を整えることで、市内産農産物を市内へ安定的に供給できる地産地消型の流通システムを実現するという。クックパッドマートは、利用者が選んだマートステーションの周辺20〜30km圏内の生産者が販売する生鮮食品を購入できる生鮮食品ECプラットフォーム。各地域に設置された共同集荷所へ近隣の生産者が商品を出荷、その日の夕方には各地のマートステーションまで配送されるため、地域の食材を高い鮮度を保ったまま消費者に届けることが可能。また、提供地域ごとに独立した自立分散型の流通により提供地域ごと、その地域の生産者の食材を周辺の消費者へ販売することが可能になり、地産地消を推進していくことができるという。