健康ニュース 6月15日号 コロナ禍のフレイル対策
健康用語として最近頓に話題となっているのがフレイルです。日本語では「虚弱」という意味で使われ、加齢に伴い心と身体の動きが弱くなってしまう状態を指しています。
このコロナ禍では「フレイル状態」に陥っている人が、高齢者を中心に急増しているという恐るべき情報が再三入ってきます。
そこで、あなたがフレイル状態か否かについてのチェックをやってみませんか?イイエなら×をしてください。
A栄養状態について
㋐同年代の同性に比べ健康に注意した食生活を心掛けている
㋑野菜料理と主菜(肉か魚)を両方とも毎日2回以上は食べている
㋒「さきいか」「たくあん」程度の硬さの食品を普通にかみ切ることができる
㋓お茶や汁物でむせることはない
B運動について
㋔1日30分以上の汗かき運動を週2回以上実施し、1年以上続けている
㋕毎日の生活で歩行か同等の身体活動を1日に1時間以上はやっている
㋖同世代の同性に比べ歩くのが早いと思う
Ⅽ社会活動について
㋗昨年に比べ外出機会が減っていない
㋘一日に一回は誰かと一緒に食事をする
㋙自分自身は活気にあふれていると思う
㋚物忘れが多いとは思わない
このチェックで×が五つ以上だとフレイルの状態の可能性が高いと考えたほうが良いかもしれません。
(フレイル講座・読売新聞2021年3月8日記事を基に作成)
フレイルの特徴は、生活改善により元の健康状態に戻るということです。
日本老年医学会発表によりますと、65歳以上では1割程度であったフレイルが、75歳以上となると急増と言ってよいほど増えているとのことです。
いまだに出口の見えない新型コロナウイルス騒動下の生活。このコロナに負けないフレイル予防の生活はどうやって行けばよいのでしょうか?という質問を受けることがあります。
そのためにはコロナウイルスを正しく理解することが欠かせません。そして予防のための手洗い・マスク着用・3密回避を実行しながら、運動や社会活動を行うことが何よりも重要です。
高齢者がコロナを口実に今以上に外出を控え、身体活動を減らし続けることはコロナ健康二次被害を生むことでしょう。これは「コロナフレイル」という予期せぬ現象になるかもしれません。コロナフレイルという新しい単語が流行らないためにも、極端な外出控えは考え直しましょう!
それでも外出は怖くてできないという方は、次のことをやってみてはいかがでしょうか。
*椅子に座り、脚は肩幅に開く。手は地面と水平になるように上げる
*背筋を伸ばし、足を使って立ち上がる
*元の位置に戻る際も姿勢を指揮し、ゆっくりと座る
これを1度に10回、1日に3回実施してみましょう!そして継続することが欠かせないことを理解しましょう。
コロナ禍、国からの非常事態宣言が再三発令され、1年以上が経過。数多の健康関連情報では心身に様々な影響を及ぼしていることは確かです。ワクチン接種が幅広く行き渡るまで今少しの辛抱が欠かせないですね。 近 竹将