第740話『新・江戸蕎麦ごちそう帳』シリーズ

     

~ 第3回 寺島茄子蕎麦 ~

 

【1】〇月〇日、第1回打合せ。
  更科堀井本店にて、料理研究家林幸子先生(江戸ソバリエ講師)、江戸野菜研究家大竹先生(江戸ソバリエ講師)、堀井社長(江戸ソバリエ講師)と私の4名が集まって、打ち合わせ。
  その結果、食材として寺島茄子を使用することに決定。
  江戸野菜専門店の果菜里屋さんと、チラシを作成してくれる黒岩さん(江戸ソバリエ)にも連絡。
  ・大竹先生と果菜里屋さん:寺島茄子の収穫時期と収穫量を読んでもらう。
  ・林先生:寺島茄子を使った江戸蕎麦のレシピを考案してもらう。
  ・各店舗様:林先生のレシピを基に試作品を作ってもらう。
  ・ほし:チラシ文章作成
     寺島茄子:小さいのが特色
  ・黒岩様:各店舗用チラシ作成

【2】〇月〇日、新レシピ完成。
 林先生のアトリエ・グーにて試食会、ただ皆さんご多忙なので林先生と堀井社長の日程を優先して日時を決定。
  新・江戸蕎麦料理の名前を《寺島なす竜田揚げそば》とした。

【3】〇月〇日、レシピ説明。
  林先生を中心にして、更科堀井本店、更科堀井立川店、神田まつや、小松庵銀座店へ《寺島なす竜田揚げそば》のレシピの説明に回る。
  だいたい了解をいただくが、某店においてだけ、当レシピは日常の厨房動線がちがってくるというご指摘をいただく。
  よって、林先生にもう一品レシピを検討してもらうことにした。

【4】〇月〇日、別レシピ完成。
 名前を《寺島なす茶筅揚げそば》とする。

【5】〇月〇日、別レシピ説明。
  その結果、《寺島なす竜田揚げそば》と《寺島なす茶筅揚げそば》の二本立てとし、店舗様によってどちらかを選択して実施することにした。
  各店舗、試作準備に入る。

【6】9月1日、天候不順。
  9月に入ったとたんに長雨が続いて寒くなり、茄子の花が咲かず、実にならない状態が続いた。

【7】第3回『新・江戸蕎麦ごちそう帳』開始。
  まず更科堀井本店様、9月17日から1週間の予定で《寺島なす竜田揚げそば》を、続いて小松庵銀座店様が9月24日から1週間の予定で茶筅揚げで《寺島なす肉味噌そば》として開始。
  神田まつや様と、更科堀井立川店様は、寺島茄子の収穫量次第ということにになった。

 更科堀井本店様の《寺島なす竜田揚げそば》の竜田揚げは茄子とは思えない触感、さすがに林先生の発想と、更科堀井さんの実力は素晴らしかった。
  小松庵銀座店様の《寺島なす肉味噌そば》は肉味噌がポイントだと好評、小池シェフのセンスです。おかげさまで予想をより早く1週間足らずでの終了となったとのこと。

   ただし、9月末になると茄子の収穫が見込めなくなり、また出来た茄子も大きくなったため寺島茄子の特色を出せなくなった。
   よって今回は、神田まつや様と更科堀井立川店様の食材が確保できないということから、残念ながら2店舗様だけの展開で終了とすることにした。

   気象予報士の話によると、ここ10年間の関東地方への台風接近は9月10月が最多であるという。次回からは9,10月の江戸野菜の企画は注意が必要だと思った。

〔江戸ソバリエ協会 ほし☆ひかる〕