第759話 更科堀井の会 冬の膳

      2021/12/13  

 令和三年十二月、第19回更科堀井の会を催した。
   前回の18回目は二年の二月だったから、約2年ぶりの開催になった。
  思い起こせば、その月に世界一周の○○号でcopid19の感染者が出たのがコロナ渦の始まりだった。以来、世界中がパニックとなり、今も収束の目途はたっていない。
  水際対策などで後手後手の失策を重ねていた日本、と大抵の国民は思っているようだが、それにしては重症者などが少なく、陽性者判明数も夏に比べると30人以下と好ましい現状をこれまた国民はとまどっている。そこへ、その要因は「ファクターX」である可能性があるとか、ないとか論じられているが、とにかく最近は少し沈静化の傾向のあることも事実である。
  そんなわけで、今しか開催できないのではと用心しながらの開催に踏み切った。
  この度、江戸野菜研究家の大竹先生が選んでくれたのは、冬の江戸野菜三種。 
 1)味と香りともに優れた伝統小松菜、2)形も色もいい馬込三寸人参、3)鮮やかな緑色の葉と透き通るような白さの亀戸大根。
 この緑、赤、白の三種の冬の江戸野菜を使って、料理研究家林幸子先生が《沢煮餡かけ蕎麦》などを創作してくださった。
 それを河合料理長をはじめ更科堀井の厨房の人たちが料理する。
   
 御 献 立
一、 馬込三寸人参 冬のポタージュ
一、 亀戸大根すずしろ蕎麦
一、 鴨の小松菜翡翠衣揚げ
一、 亀戸大根と牡蠣のオーブン焼きう
一、 江戸野菜沢煮あんかけ蕎麦
一、 東京みかんの好事福廬

温かいポタージュ、涼性のすずしろ蕎麦、そして鴨と牡蠣の存在感、極めつきは餡かけ、この餡で心身が満ちたところで、締めのみかんの好事福廬。 
 ごちそうさまでした。

〔蕎麦屋さん&生産者さんを応援する会 ほし☆ひかる〕