第781話 NO WAR

     

蕎麦パン作り講座から

☆蕎麦パン作り講座
   蕎麦パン作り講座に参加しました。
   主催は埼玉県麺業組合青年支部、会場は川越の蕎麦店「むさしや」さん。
  講師は江戸ソバリエの小池ともこさん(そばの実カフェsora主宰)国光美佳先生(子どもの心と健康を守る会代表)
  参加者は組合員、私はおまけとして参加を許してもらいました。
  材料は量って準備してありましたから、自分たちの作業は小池先生の指示にしたがって混ぜるだけ。

  ・蕎麦粉 (埼玉三芳産:ミクロパウダー) 〔写真〕
  ・酵母 (白神こだま酵母) 〔写真〕
  ・黍糖+塩
  ・オリーブオイル
  ・湯
  三芳産の蕎麦粉や天然酵母など食材にこだわるのは小池流です。
  発酵や焼き上げには多少時間がかかりますが、焼くのも会場の都合上、「むさしや」さんがやってくれます。
  その待ち時間に、国光先生が「ミネラルに満ちた蕎麦はスーパーフードだ」というお話をされた。
  このお二方の組み合わせは素晴らしい。
  私たちは、蕎麦麺、小麦粉パンには慣れているけど、蕎麦パンには馴染みがない。そういう食べ物には〝食育〟が必要だ。
  ワインだって、ビールだって、コーヒーだって、最初は渋い、苦い、不味いと言われていました。なので、ワイン販売会社は何とかして飲んでもらおうと、輸入したワインを水で薄めて砂糖を入れて売り出し、日本人の舌に馴染ませたのです。しかしこれは残念ながら誤魔化し法です。
  その点、今日の組み合わせはいい方法だと思います。
  これまでの、お蕎麦を食べて心と身体が健やかになった事例を紹介しながらの説明ですから説得力がありますし、何よりもお二方のキャラがいい。明るく、前向きで、かわいらしい。
  これは私が言っているのではなく、参加された若手の蕎麦屋さんが言っていたこと、「女子高生みたいにかわいい」と。
  そういえば、今日は若い人の参加者が多かった。しかも皆さん熱心である。
  物事が変革し、定着していくためには、核が必要。そうした核が若ければ将来への希望が感じるられわけです。
 そんなことを思いながら、発酵時間30分待って、それからオーブンで18分+10分焼いたら、でき上がりました。〔写真〕

☆あなたを救う
  ところで、一般的にパンは発酵食品で小麦粉から作ります。
   ただ9000年前の人類初の小麦粉パンは不発酵でした。それが、6000年前にエジプトで作られるようになってから発酵パンになり、その後ヨーロツパ大陸に伝わりました。
   発酵(fermentation)いうのは、微生物の作用によって、有機化合物が分解して他の化合物になる現象をいいます。
  発酵食品としては、パンの他に大豆発酵食品(味噌・醤油・納豆など)、食酢、塩辛類、酒類、発酵乳製品(チーズ・ヨーグルトなど)、アルコール類など、多くがあります。
  一方の蕎麦は、中国雲南省一帯の民族が栽培を手掛けたのが約5000年前。それが4000年前には世界各地への伝播を開始し、日本列島には3500年前の縄文晩期ごろ到着しています。
   ヨーロッパにはシルクロードなどを通って、約2000年前ごろ先ず東欧へと伝わりました。ロシアではロストフ・ナ・ドヌ市から紀元1世紀の蕎麦穀粒が出土していますし、ウクライナは紀元1~2世紀ごろには蕎麦が食されていたといいます。
   現在の世界の蕎麦生産量は、年によって異なりますが、1位ロシア、2位中国、3位ウクライナ、4位フランスです。以下、ヨーロッパのほとんどで蕎麦は生産されています。ポーランド、リトアニア、ラトビア、ベラルーシ、スロヴェニア、エストニア、チェコ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、クロアチア、ハンガリー、スロバキア、モルドバ、ジョージアといった国々です。これらの国では小麦粉パンが作られていましたが、ここに蕎麦パンが加わりました。
   最近、これらの国々の名前が、悲惨なニュースのなかで出てきていることは、まことに残念なことです。

  今日の会の参加の件で「むさしや」の松本英利さんとメッセンジャーでやりとりしたとき、彼の顔写真に「No War」と書いてありました。
  私も倣って自分の顔写真に「No War」と入れました。
  蕎麦の花言葉は「あなたを救う」だったはずですが、今日の状況に花は泣いています。
 

〔江戸ソバリエ協会 ほし☆ひかる〕