健康ニュース 10月1日号 イチゴの話題色々

     

隣家のインテリ夫人「子供がケーキを作りたいというのでイチゴを探しているのですが、どのお店でも売っていません。ケーキ屋さんのショートケーキにはイチゴが乗っているのですが、どこで仕入れているのでしょうかね」

隠居中の大御所 暈穀菜「今の時期、イチゴを手に入れるのは難しいよね。でもフルーツ専門店なら輸入のイチゴを売っているかもしれないが、旨いかどうかな・・」

隣家のインテリ夫人「国産のものは無理ですかね」

隠居中の大御所 暈穀菜「探せば売っているだろうが値段が高いと思うよ。イチゴが育つに良い温度を保つため冷房を使用しなくてはならいからコスト高になるのだね。

本来、暑さに弱いイチゴは、夏から初秋にかけての収穫は難しいのだよ。晩秋から春にかけて収穫するイチゴを一季成りと言っているのに対して、夏から秋に取れるのを四季成りの夏秋イチゴと言っている。ワシが子供のころの夏秋イチゴは、甘味や酸味があまり無かったことを覚えているよ。飛びついて食べたいと思ったこともなかったな。本当にケーキに乗せる飾りものにすぎなかったのだね」

隣家のインテリ夫人「今では美味しいですよ。お値段は高いですけれどもね」

隠居中の大御所 暈穀菜「そうだね。これは研究者の品種改良の結果の賜物と言って良いだろうね。財布さえ気にしなければ年中美味しいイチゴを食べることができるのだからね」

隣家のインテリ夫人「子供にも話して納得してもらいますわ」

隠居中の大御所 暈穀菜「そうするのが良いだろうね。以前、毎月22日はショートケーキの日だと言ったが、そのわけを覚えているかな?」

隣家のインテリ夫人「ええ、お聞きしましたね。え~っと確か、22日がショートケーキの日、・・・あっ、そうだ!毎月22日の上は15日だからですよね。15、つまりイチゴが乗っかっているからショートケーキの日となっているのでしたよね」

隠居中の大御所 暈穀菜「よく覚えていたね、正解だよ。ところで昨日、旨そうなイチゴをたくさんいただいてね。気が付いたらイチゴの実を500個ほど食べてね。君にそのことを話そうと思っていたのだが・・・」

隣家のインテリ夫人「覚えています。学問上イチゴの表面の白い粒々が1個の果実でしたよね。だから5個も食べると500個近く食べたことになる。違いますか?」

隠居中の大御所 暈穀菜「記憶が良いね、その通りだ。では傷みやすいイチゴの保存方法を教えておこうかね。アルミホイルで傷みのない新鮮なイチゴを一個ずつ包み、冷蔵庫で保存しておくと長持ちするよ。もちろん甘味も酸味も見た目も大丈夫だ。たくさん保存するのは大変だが、子供がケーキを作るときぐらいは役立つと思うよ。四季を通してイチゴのビタミンC量は変わらないので、今から冬バテしないように毎日2~3個食べておくと良いかもしれないね」

隣家のインテリ夫人「冬バテですって?先生の勝手な造語でしょう」

隠居中の大御所 暈穀菜「夏バテだって医学用語ではないがね。健康を語る専門家の間では、秋バテ、冬バテということが少し言われ始めているのだ。冬バテは、ビタミンⅭ欠乏が原因で起こるのだよ。毎食後にイチゴを2~3個食べることによって解消できるからね。イチゴのビタミンⅭは、レモンの6割以上あり、ミカンの倍近いと言われている。秋から冬にかけての時期。寒暖差が激しく様々な体調変化が生じるからイチゴは持ってこいの果物だ。ところで冷酒にイチゴ入りサラダは最高だよ!一杯始めよう!」