キリン「椀子ワイナリーがグッドライフアワード特別賞」

      執筆者:motoe

キリンホールディングス(社長:磯崎功典)は、「第10回環境省グッドライフアワード」にてメルシャン(社長:長林 道生)の「シャトー・メルシャン 椀子ワイナリー」の「椀子ヴィンヤード」を通じた生物多様性と里地里山環境の回復の取り組みにおいて「10周年特別賞 生物多様性賞」を受賞した。環境省が主催する「環境省グッドライフアワード」は、環境と社会によい活動を応援し、社会をよくするSDGsを体現する取り組みを幅広く表彰するもの。同社は、「シャトー・メルシャン 椀子ワイナリー」の「椀子ヴィンヤード」で、2014年から農業・食品産業技術総合研究機構の協力の元で生態調査を行うなど、ネイチャー・ポジティブに向けた取り組みを加速。「椀子ヴィンヤード」は、日本ワインの原料であるブドウを生産するために、遊休荒廃地を草生栽培のブドウ畑に転換した場所であり、草生栽培のブドウ畑が良質で広大な草原を創出することによる生物多様性の回復が科学的に証明されるとともに、同社が「キリングループ環境ビジョン2050」で掲げる「ネイチャー・ポジティブ」の実現例にもなっている。キリングループは自然の恵みを原材料に、自然の力と知恵を活用して事業活動を行っているため、生物多様性の保全は重要な経営課題であると認識し、「キリングループ生物多様性保全宣言(2010年)」のもとで取り組みを進めており、2021年12月には「自然関連財務情報開示タスクフォース」(TNFD)の“The TNFD Forum”に参画。また、2022年7月には同社が公開した「環境報告書」では、「TNFD LEAPアプローチ」を踏まえた自然資本の試行的開示も実施。同社では、生物多様性を含む自然資本に関する取り組みを加速させるとともに、複合的に発生し相互に関連する「キリングループ環境ビジョン2050」で掲げる4つの課題(生物資源・水資源・容器包装・気候変動)に、統合的に取り組んでいきたいとしている。