伊藤園「顔認証決済対応自動販売機」展開開始

      執筆者:motoe

伊藤園(社長:本庄大介、本社:東京都渋谷区)は、日本電気(社長:森田隆之、本社:東京都港区)が開発した、自動販売機(以下、自販機)で顔認証により飲料の購入が可能となる「顔認証決済サービス」を5月中旬より先行導入し展開を開始する。昨今の外部環境の変化により、利便性及び衛生面に優れたキャッシュレス決済は堅調に増加しており、2022年のキャッシュレス決済比率が過去最高を更新する36.0%(前年比+3.5point)となるなど、購買活動における「現金を使わずに支払いを済ませる方法」の多様性は大きく広がりを見せている一方、顔認証技術は、利便性の高さと認証精度の向上により、オフィスや工場の入退室管理、パソコンやスマホの端末ログイン等における活用が急速に拡大している。そこで同社では、NECが開発した顔認証技術を活用した自販機における「顔認証決済サービス」を、自販機の付加価値の一つとして親和性が高いと考えられるロケーションへの提案を開始する。「顔認証決済サービス」を導入した自販機は、利用者がスマートフォンを用いて事前に顔画像、クレジットカード情報、認証パスコード等を登録することで、自販機に取付けたタブレットのカメラを用いて顔認証決済が可能となり、財布、スマートフォンを持たずに「手ぶら」で飲料の購買が可能となる。同社は、当サービスと親和性が高いと考えられるオフィス、工場、病院等のロケーションにおいて、本サービスを導入した自販機を展開することで、「自販機による新たな付加価値」を提供するという。同社はこれまで、「健康」に配慮した製品を充実させた「ウェルネス自販機®」や様々なキャッシュレス決済に対応した自販機など、ロケーションやニーズに対応した多様な自販機機種をラインアップしきたが、今回の同サービスの導入を通じて、自販機によるDXの取組みを強化し、利用者の利便性をより一層高めていきたいとしている。