農研機構「食品研究成果展示会 研究者など300名」

      執筆者:編集部

農業・食品産業技術総合研究機構(久間和生理事長)による「食品研究成果展示会2023」が11月8日、つくば国際会議場で開催された。会場には食品企業の開発担当者や研究者、大学院生など300名近くが訪れ、公開講演会やポスター展示などを堪能した。同成果展示会は食品産業の発展を支える技術サポートを行うもので、公開講演会は延べ41回、ポスター展示は21回という長い歴史あるイベント。公開講演会は「官能評価用語に関する最近の話題」、「乳酸菌を利用した大豆加工食品開発」など8研究成果の発表(オンライン同時開催)が行われ、ポスター展示は「美味しさ分析から安全・信頼」など85パネルが出展された。なかでも流通・品質評価部門「ミカンの腐敗を軽減する縦型整列梱包容器」はみかんの海外輸出が増える中、輸送中のみかん腐敗を防ぐ最新方法がパネル表示され、見学者の関心を集めていた。このほか海外の研究者による安全安心への取り組みや食品に関する課題解決のためのパネルが目白押しに展示されていた。農研機構久間和生理事長は「食品産業が高度化するにつけ技術的サポートは欠かせない。食品の技術向上と安全安心はなによりも大切」とコメントした。