水産庁、国内養殖&メキシコ産輸入クロマグロの情報収集等の取組みを開始
執筆者:編集部2
水産庁は、太平洋クロマグロの管理強化を図るため、「太平洋クロマグロの管理強化についての対応」に基づき、今年から、国内のクロマグロ養殖業及びメキシコ産輸入クロマグロについて、情報収集等の取組を開始する。日本は太平洋クロマグロの最大の漁業国かつ消費国であることを踏まえ、農水省では、太平洋クロマグロの管理について取り組むべき基本的な方向性を、昨年5月に「太平洋クロマグロの管理強化についての対応」として公表。これに基づき、今般、国内のクロマグロ養殖業の管理を強化するため、また、「全米熱帯まぐろ類委員会(IATTC)」への協力を推進するため、国内のクロマグロ養殖業者に対して、養殖実績(養殖施設の設置状況、種苗の入手先、活込み状況、移送状況及び出荷状況)について報告を要請。暦年毎にとりまとめたものを平成24年以降、毎年3月頃に公表を予定している。また、メキシコにおける太平洋クロマグロの漁獲実態を正確に把握していくため、輸入業者に対して、漁獲情報(漁船名、漁獲量等)、蓄養情報(蓄養業者名、活込み重量、サイズ組成等)、貿易情報(重量、輸出会社等)等について報告を求めることにした。なお、提出される報告については、情報をとりまとめ、IATTC等に提供することで、IATTCにおける太平洋クロマグロの適切な保存及び管理の強化を図る。