農水省、広島県の東広島市と神石高原町をバイオマスタウンに認定
執筆者:編集部2
農林水産省は、バイオマス・ニッポン総合戦略推進会議において、新たに2市町の「バイオマスタウン構想」を公表した。バイオマスとは、稲わらやもみ殻などの農業残さや、森林間伐材や林地残材などの生物由来の有機性資源のこと。「バイオマスタウン構想」は、域内において、広く地域の関係者の連携の下、バイオマスの発生から利用まで効率的なプロセスで結ばれた総合的利活用システムが構築され、安定的かつ適正なバイオマス利活用が行われることを目指し、市町村等が作成する構想をいう。提出された構想案は、1府6省(内閣府、総務省、文部科学省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省)からなるバイオマス・ニッポン総合戦略推進会議により審議され、事務局より当該地区をバイオマスタウンとして公表する。新たにバイオマスタウンとなった地区は、広島県の東広島市と神石高原町。東広島市は、バイオマスを利活用することにより循環型社会を形成し、環境意識の醸成と地球温暖化防止を推進する。また、山林保全、農地の有効活用等による多面的機能を踏まえた農林水産業の振興、産業・技術の融合による環境分野における新事業・新産業の創出を目指す。神石高原町はバイオマスを活用した有機質堆肥の生産や飼料化、燃料化等に取り組み、農業雇用の創出、資源循環による環境負荷の軽減や住民の環境への意識向上を目指す。なお、今回の公表により、全国のバイオマスタウンは288地区となった。