インド・ダージリンティーの魅力 その1 茶摘み

      執筆者:編集部2

ちょうどこれから「ダージンティー・オータムナル」の製造がはじまります。3番茶の開始です。春のファーストフラッシュからはじまり、夏前のセカンドフラッシュ、そして秋のオータムナルと旬をしっかり感じられ、それぞれに香り、味わいが異なるのもダージリンティの特徴かもしれません。

今回は、日本を出発し8時間の空の旅、プラス、デリーからさらに2時間の空の旅。到着したバグドグラからジープに乗り、さらに3時間。ダージリンのChamongグループの茶園に滞在させていただきました。
山全部が茶畑で、標高も2000メートル超と環境の良さは◎。天候に恵まれた朝には、世界第3位の山カンチェンジュンガ(8,586メートル)もはっきりと見ることができます。
霧も立ち込め、朝晩の寒暖差もあり、お茶の生育には抜群の立地だと納得させられました。

笑顔が素敵

茶摘みの通勤風景

ただ、茶摘みは大変だろうなと思っているところに茶摘みの女性たちが次から次へとやってきます。みな笑顔です。

みているだけも楽しい。

カラフルなゴム長靴をはいた女性が、これもまたカラフルな洋服を着て、頭から茶葉をいれる籠をさげ茶摘みをテンポよくしています。

最盛期になると200人もの女性が茶摘みを行うということで、そこはまるで茶畑の中のファッションショーといった感じでしょうか。今日もどこからともなく歌声も聞こえてきます。

結構傾斜があります。

しかし、ここは山の斜面。足をとられるとそのまま山底へ転げ落ちること間違いなし。常に緊張ぎみの作業です。また茶葉をいれた籠はだいたい10kgぐらいの重さになり、それを頭からさげているのだから。

私も体験させていただきました。まずは籠を頭からさげ、立つことがなかなかできません。あっちグラグラ、こっちグラグラ、自分でも危ない状況がよく理解しつつも、時間がたつにつれ、コツがつかめたというか、大分安定感がでてきました。その籠に今度は一芯一葉で摘んだ茶葉をいれます。これがまたすぐにバランスを崩してしまいます。そのうち、だんだんと重さも増してきて・・・。なかなかの作業です。

美味しい紅茶の裏側には、多くの人が携わり、危険と背中合わせで働いているということも忘れてはいけないと感じます。