バリーカレボー「ルビーチョコレート」新商品発表会
執筆者:auc_shonin
10月2日、ベルギー王国大使館で開催された
【バリーカレボー社主催「カレボー○RルビーチョコレートRB1」を使用した新商品発表会】
に参加させて頂きました!!
新商品発表会では、
・ベルギー王国大使:ロクサンヌ・ドゥ・ビルデルリング氏の挨拶
・バリーカレボージャパン株式会社マーケティングマネージャー若林洋介氏による「ルビーチョコレートの市場でのこれまでの動きと今後の展開」
・ル・ショコラド・アッシュ辻口博啓シェフとパディシエ エス コヤマの小山進シェフによるトークセッション
・株式会社美十 奈良美代子氏・疋田涼葉氏の新商品の発表
・株式会社ユーハイム 鈴木翔子氏の新商品の発表
・メゾンジブレー江森宏之シェフの新商品の発表
が行われ、その後、試食会が行われました。
発表会の詳細内容をお伝えします!
ロクサンヌ・ドゥ・ビルデルリングベルギー王国大使は、
『ベルギー王国として誇りに思うバリーカレボー社について、また、多くの国民がチョコレートを愛していること、チョコレートと共に育ったことを織り交ぜた』
挨拶でした。
次に、登壇したバリーカレボー社の若林氏は、
「ルビーチョコレートの市場でのこれまでの動きと今後の展開」として2018年に第4のチョコレートとしてルビーチョコレートが世に出てから1年経過後の認知率42%、当初の売上予想の20倍であったこと話題性が高かったこと、
また、アンケートにより消費者がルビーチョコレートの今後の展開としてアイスクリームの販売を期待していることを報告。
そして今回の3つの新商品(アイスチョコレートRB1、クリスパールTMルビー、ルビーブロッサム)の発表を行いました。
また、バリーカレボー社がカカオのトレーサビリティとサスティナブルに重点を置いて活動を展開していることもお話下さいました。
辻口シェフと小山シェフの両シェフによるトークセッションでは、
「ルビーチョコレートが発売されてからの1年と今後の展開について」お話されました。
辻口シェフ:
昨年の販売開始からの広がりのスピーディーさに驚いたことと今年は更なる認知度の広がりを予測しています。
昨年は柑橘系、ベリー、ナッツetcといろいろな組み合わせを試した1年でした。
今年はもっと応用していきたい。
小山シェフ :
昨年はルビーチョコレートの色が話題となりました。
今年はこのカカオの本質(自然な甘み、柑橘系の香りetc)が理解される年になると思います。
ボンボンショコラでルビーチョコレートを取り扱っていきたい。
また、「先月、バリーカレボー社がアメリカのサンフランシスコで開催された限定イベント「カカオフルーツ・エクスペリエンス」の発表に参加したことについて」もお話しされました。
辻口シェフ :
バリーカレボー社が本気でサスティナブルを追求していくことを通して、私達シェフの役目の大切さを改めて実感しました。
日本は食品の廃棄が多すぎます。
売り場では最後の最後まで商品を切らすことはタブーとされています。
しかし、良いものは数量に限度があり、無くなるのはあたりまえ。
この問題を考えていく必要があります。
小山シェフ :
サスティナブルなカカオフルーツを出してくれたことは、新しい日本のテーマとなるでしょう。
未来の子供たちが今の我々と同じように美味しい物を食べられるのかと問われていると思います。
シェフとして目の前のお客様を中心に日々商品を提供しているが、目の前のことだけでなく、次の世代に対して考えなければいけないメッセージと思う。
とお2人のシェフはお話下さいました。
その後、ルビーチョコレートを使用した新商品の発表が続けて行われました。
株式会社美十社の奈良氏・疋田氏により、
ルビーチョコレーを美十オリジナルの製造でフルーティーなガナッシュに仕上げ、国産コシヒカリと厳選した水で作ったもちもちの生八つ橋で包んだ京都銘菓「おたべ」を組み合わせた新感覚の和スイーツ「ルビーショコラのおたべ」の詳細が説明されました。
株式会社ユーハイム社の鈴木氏により、
北海道産バターを練りこんだパイ生地に、イチゴとラズベリーのミックスクリームをサンドしたフィンガータイプのミルフィーユをルビーチョコレートでコーティングした「ルビーミルフィーユ/ルビーミルフィーユアソート」の詳細と
プレッツェルクッキーにダーク、ミルク、ホワイトのそれぞれをコーティングしたクッキーに、ルビーチョコレートをコーティングした「プレッツェルクッキー(ルビー)」を追加されたことが説明されました。
メゾンジブレーの江森シェフより、
今回バリーカレボー社が発表した新商品「ルビーアイスチョコレートRB1」を先行使用したアントルメグラッセをチョコレートアカデミーセンター東京の尾形剛平シェフと共同開発した「クリスマスリース ルビーフランボワーズ」の詳細を説明されました。
(捕捉:アントルメグラッセとは最高素材を使って焼き上げたパイ生地、スポンジ、メレンゲ、タルトなどと練りたてのアイスクリームを合わせたケーキのようなアイスクリームケーキです。)
その後、待ちに待った試食会!
試食会では、
・株式会社美十の「ルビーショコラおたべ」
・メゾンジブレーの「ルビーフランボワーズ」
・株式会社ユーハイムの「ルビーミルフィーユ」「プレッツェルクッキー(ルビー)」
・ANAコンチネンタルホテル東京2階:ピエール・ガニュール パン・エ・ガトーの「ルビーチョコレートと洋ナシのタルト」と「ルビーチョコレートのコーンパフ」「ルビーチョコレートヴェリーヌ」
がテーブルに並びふるまわれました。
美味しーーーーい!!!!
ルビーチョコレートの柑橘系の天然フレーバーを上手に利用した商品達。
ルビーチョコレート自体ももちろん美味しいですが、パティシエの手により原材料の1つとして利用され、イメージが広げられ、新たなスイーツへと変わっていく。
華やかで、高級感を舌で感じ、スイーツの柔らかい甘さに酔いしれる一時。
幸せ~~~。
バリーカレボー社は、プロ用(業務用)チョコレートとして世界的に有名な老舗チョコレート企業。
1911年創業。創業当時と同じ製法でクーベルチュールチョコレートを作り提供しています。
昨年、販売と同時に話題となり、2019年のバレンタインを賑わしたルビーチョコレートは、既に多くの方が知っていますね。
簡単に説明すると、
ルビーチョコレートとは、ルビーカカオ豆内に天然に存在する独特な成分により、これまでになかったルビー色でフルーティーなチョコレートがうまれることをバリーカレボーのカカオエキスパートが発見し、10年かけて商品として完成。
着色量もフルーツのフレーバーも入っていない全く新しい味と色。ダーク(ビター)、ミルク、ホワイトに次ぐ第4のチョコレートとして昨年販売され話題とりました
綺麗なルビー色も天然。
柑橘系のフレーバーも天然。
そして、なによりも、このルビーチョコレートを第4のチョコレートとして完成させたのは、バリーカレボー社なんです!!!
バリーカレボー社は、ルビーチョコレートの展開を日本から世界に向けて発信しているそうです。日本食だけでなくスイーツ業界においても、常に世界的に注目を集める日本での展開が世界への認知と展開のスピードを上げるのに大切な拠点だそうです。
日本人として、嬉しいです!!
残念ながら、バリーカレボー社は、プロ用(業務用)チョコレートの販売企業ですので、私達個人が購入することは出来ないですが、、、、、
今回発表されたルビーチョコレートの新商品をご紹介します。
【アイスチョコレートRB1】
高いココアバター含有量で、アイスバーのコーティング、ストラッチャテッラ(粒々のチョコチップが入ったミルクジェラート)等にご使用いただけるチョコレート。
【クリスパールTMルビー】
クランチーな焼きビスケットをチョコレートでコーティングしたカレボー○Rのデコレーション商品の「ルビーチョコレート」バージョン。100%カレボーのルビーチョコレートを使用。
【ルビーブロッサム】
カレボーチョコレートを100%使用した、デザート、ペイストリー、ドリンクに華やぎを演出するルビーチョコレートの不揃いな形の花びら型デコレーション製品。
これらのバリーカレボー社の製品を使って、多くのパティシエやお菓子企業により新たなオリジナル商品が生まれていきます。
2020年のバレンタインも、このルビーチョコレート商品がたくさん登場すると思いますので、今から楽しみですね!
また、バリーカレボー社は、来年の今頃には、
次世代の飲食ジャンルにおけるカカオフルーツの魅力を最大限に引き出す
『カカオフルーツ・エクスペリエンス』
を展開していく予定だそうです。
アジア圏では、日本から販売を開始していく予定だそうですが、まだこれは確定ではないそうです。多数の国での同時発売になるかも。
この『カカオフルーツ・エクスペリエンス』とは、
通常、カカオの果実の70%は廃棄されているんです。
私も、この廃棄率は知りませんでした。70%とは、ほとんどが廃棄されているってことですよね。
でも、確かに考えれば納得です。
チョコレートとして利用されるカカオ豆は、カカオの果実の豆の部分。
果肉も廃棄されるんですよね。
『カカオフルーツ・エクスペリエンス』では、この廃棄される種子や栄養価の高い皮、新鮮でフルーティーな果肉や果汁をすべて利用して作られるチョコレート。
種子、皮、果肉や果汁もすべて利用されるので、通常のチョコレートのカカオ効能に加えて、
食物繊維やタンパク質、マグネシウムなどの栄養素がもっと豊富に含まれるチョコレートになります。
廃棄される全てを利用したカカオの果実全体を利用するため、地球と人にやさしいチョコレートとなりますね。これぞまさしく、サスティナブル!
おいしく、栄養価が高く、本物の食品に対する消費者ニーズに対応し、次世代の飲食を考え、トレーサビリティ、サスティナブルに重きを置くバリーカレボーの今後の展開がとても注目されます。