健康ニュース 8月1日号 食品添加物は危険?

      2022/07/25  

隣家のインテリ夫人「週刊誌が、気を付けたほうが良い危険な食品添加物の特集記事を載せていますね。家族の健康を守る主婦の立場として、何を買い、何を食べてもらうのが良いのか本当に迷ってしまいますわ」

隠居中の大御所 暈穀菜「そうやって迷うこと自体が週刊誌の思うつぼなんだな。人類の歴史を切り替えることは難しいね」

隣家のインテリ夫人「人類の歴史ですって?少し大げさだと思いますが・・」

隠居中の大御所 暈穀菜「いや、決して大げさな言い方ではないよ。時間があるなら聞いて欲しいな」

隣家のインテリ夫人「お聞きしますわ。どうせ屁理屈をおっしゃるのでしょう」

隠居中の大御所 暈穀菜「では話そう。何故危険な食べ物を取り上げ安全な食べ物には触れていないのかな?」

隣家のインテリ夫人「そんなこと考えてもいないですわ」

隠居中の大御所 暈穀菜「そうだろうね。そこで誰でも想像できることを話そうかね。人類が生活を始めた頃は、毎日食べ物を求めることが生きていくために必要だった。当然危険な食べ物を口にして犠牲となった人も数多くあったということは想像できるよね。それは人類だけではない。すべての動物が、食べると危険なものを経験として蓄積していったのだ。口にして安全なものよりも危険なものを知っておく必要があったというわけだ。このプロセスがあったから、現代人も危険な食品添加物という表現に飛びつき、知識として持っていたいのではないかな。つまり原始時代の経験を生かしたい、役立てたいという本能が、週刊誌などの危険な食品添加物という特集に飛びついている!というのは言い過ぎでもないと思うよ。安全な食べ物より危険な食べ物を知っておく必要がある、という原始時代から進歩していない故、飛びついているだけだな」

隣家のインテリ夫人「悔しいですが、何となく納得しそうな考え方ですね」

隠居中の大御所 暈穀菜「何となくではないよ。例えばだが、この食品添加物は安心という特集を組んだ週刊誌は見たことがあるかな?無いだろう。何故無いかというと、安心な食品添加物を知っておく必要がないからだよ。安心な食べ物はまったく気にしなくて良いわけだからね」

隣家のインテリ夫人「でも日本では他の国に比べて使われている食品添加物が多くて健康上リスクがあるということですが・・・」

隠居中の大御所 暈穀菜「多くていけない理由はあるのかな?我が国を取り巻く様々な条件を考え厳しくチェックしたうえで決められていることだからね。第一リスクがあるとなぜいけないのかな?リスクということは健康上危険ということではないよ」

隣家のインテリ夫人「えっ?リスクと言えば危険と同じではないのですか?」

隠居中の大御所 暈穀菜「食品添加物に関しては違う。先日届いたWEDG Infinityというメルマガの記事が分かりやすいから紹介しよう。例えば獰猛な野生のライオンは近づくだけでも危険だろう?でも国内で野生のライオンに出くわす機会は皆無だね。つまり(リスク=危険要因×出会う機会)と言いうことだ。だから日本ではライオンのリスクはゼロだ。これを食品添加物に当てはめるといいのではないかな。特定の食品添加物配合の物ばかりを続けて摂取するということは、普通ではありえないだろう?分からなくてもメディアの危険情報に惑わされなければそれでいいよ。何だか話疲れた。それでは米と米麹だけで作った無添加の純米冷酒を楽しもう。肴は添加物が多いがサラミが良いね」