キリン「R100ペットボトル使用商品展開」拡大
執筆者:motoe
キリンビバレッジ(社長:吉村透留)は、キリンビバレッジ湘南工場(工場長:松田明彦)で、リサイクルレジンを100%使ったペットボトルのプリフォームの製造を3月上旬より開始する。現在、湘南工場では、バージンレジンを使ったプリフォームの製造はしているが、リサイクルレジンを100%使ったプリフォームは外部調達しているのが現状。同社では商品の一部で「R100ペットボトル」の使用を開始し、今後さらに拡大していく計画だが、リサイクルレジンを100%使ったプリフォームを安定的に外部から調達するには限りがあるため、「R100ペットボトル」を使った商品をさらに拡大していくためには、自社でリサイクルレジン100%を使ったプリフォームを製造し、供給量を増やす必要があった。今回、豊通ペットリサイクルシステムズ(社長:小坂彦二)の滋賀県日野町に新設した飲料ボトル用リサイクルPET樹脂の製造工場が2022年10月より本格稼働し、リサイクルレジンを製造開始したことで、同社はプリフォームに使用するリサイクルレジンを十分に調達できるようになり、同社は湘南工場の既存のプリフォーム製造設備を使用し、リサイクルレジンを使ったプリフォーム製造を開始することとなった。この取り組みによって、リサイクルレジンの製造工程では、バージンレジンと比べ、GHG排出量を50~60%削減することが可能なほか、「R100ペットボトル」の安定した調達量の確保、容器包装の自社製造による品質管理の精度向上に繋がることとなるという。