春日井製菓「口腔環境の改善に関する研究」スタート
執筆者:shirai
春日井製菓は、渡部茂(朝日大学歯学部 非常勤講師、明海大学名誉教授)を研究顧問として迎え、キャンディが口腔環境の改善にどのような影響をもたらすかについての研究をスタートした。キャンディをなめると味覚が刺激されて唾液分泌が促進され、それにより口腔内の湿度が上昇し、“喉が潤う“と感じるメカニズムになっている。しかしキャンディにより分泌された唾液が、口腔環境に具体的にどのような影響を与えているかについては、これまでほとんど詳しい研究が行われてこなかった。高齢者及び唾液腺障害者の口腔乾燥症では、日中の唾液分泌量低下、睡眠中の誤嚥性肺炎による死亡が年間5万人を超えている。創業96年を迎える同社は、超高齢社会が直面する課題にキャンディを通じて解決・貢献したいという思いから、キャンディ×唾液の研究をスタートした。同社は斎藤一郎(ドライマウス研究会代表、前 鶴見大学歯学部教授)との共同研究により「沖縄県産黒糖に含まれるポリフェノールが唾液分泌を促進する」というメカニズムを示した。今回、渡部茂(歯学博士)を研究顧問として迎え、これまでの沖縄県産黒糖の機能性に関する研究と並行して、キャンディをなめることによる口腔環境改善効果に着目して幅広く研究に取り組んでいく。