日清製粉「スマートファクトリー水島工場」完成
2025/05/28 執筆者:motoe
日清製粉グループの日清製粉(取締役社長:山田貴夫)は、2023年5月から岡山県倉敷市の臨海部に業務用小麦粉の新工場建設を進めてきたが、今回、工事が完了し、「水島工場」として本格稼働を開始した。水島工場は、これまで当社が培ってきた技術に加えて、IoT・AI・ロボット等を駆使した最新鋭の工場で、自動化は生産ラインの調整や副資材・製品の搬送から、データの収集・分析、生産計画策定に至るまで広範囲な業務において実現しており、数年以内には一定の時間、無人でオペレーションできる工場を目指すという。さらに、同工場は太陽光発電設備や省エネ設備を導入しており、非化石証書を活用し、使用電力の100%を実質再生可能エネルギー化することで、カーボンニュートラル工場として脱炭素社会の実現に向けて積極的に取り組んでいくとしている。また、安全・安心への取組みの徹底やBCP(事業継続計画)対応として地震、液状化、高潮等への対策を実施し、サステナブルな工場を実現。なお、同工場は、水島港の主要サイロの一つである瀬戸埠頭に隣接しており、直接大型船を接岸することができるため、原料小麦を効率的に調達可能。また、高速道路の近くに立地しているため、ユーザーへ小麦粉をスピーディーに届けることができる環境にある。同工場の稼働により、関東、関西、九州地区に続いて中四国地区でも臨海大型工場への生産集約が完了し、生産性の向上により中四国地区においても、これまで以上に安定的かつ効率的に製品供給が可能となった。【水島工場概要】■工場名:日清製粉 水島工場 ■所在地:岡山県倉敷市児島塩生2767−33 ■生産品目:業務用小麦粉 ■総工費:約180億円 ■設備能力:1日当たり小麦挽砕能力/550トン(2ライン)、小麦粉サイロ収容力/4,200トン、立体自動倉庫収容力 /20万袋(5,000トン、1袋=25kg)