アサヒグループHD 震災など影響し減収増益

      執筆者:編集部

アサヒグループホールディングス(アサヒグループHD)は2月10日、2011年12月期決算について発表した。連結は売上高が前期比1・8%減の1兆4627億3600万円、営業利益が同12・4%増の1071億9000万円、経常利益が同9・7%増の1109億900万円、純利益が同3・8増の550億9300万円となった。酒類事業はアサヒビールがビールの「スーパードライ」で氷点下で飲む「エクストラコールド」を展開するなど強化し、新ジャンルでは「クリアアサヒ」がキャンペーンなどが奏功した。低アルコール飲料では「すらっと」「チューハイ果実の瞬間」などでブランド育成に努め、洋酒ではウイスキー「ブラックニッカクリア」が5年連続で拡大するなど伸びた。しかし、東日本大震災の影響でビール類の販売が減少し酒類事業売上高は前期比4・6%減の9216億5700万円、営業利益は同15・8%増の1010億2500万円となった。飲料事業はアサヒ飲料の「三ツ矢」「ワンダ」「アサヒ十六茶」「六甲のおいしい水」を強化した結果、売上高は同5・9%増の3247億8200万円、営業利益が同36・7%増の113億8900万円となった。